2004年7月

平成16年7月27日(火)
第062号「街路灯 その後」

県民満足度調査の中で街路灯の要望が強いということを書いたら市町村の担当の方からけっこうメールをいただいた。

市町村によってまちまちのようだが、いずれにしても市町村にはその問題を担当する窓口があって、それぞれの考え方で処理をしているらしい。

でも多かったのは「きりがないですよ」ということだった。

人家の密集しているところはまだいいけど、暗い夜道を高校生が自転車で帰るのが大変だからそこに街路灯をつけてくれという声もあるという。これらにいちいち対応できない。

また、つけても電気代がかかるという。

明るくすればしたで、近くの住宅の人から「まぶしい」という声が出るし、自転車道を照らしていたら、明かりの周りのイネの生育が変わってきて、それで苦情が出ることもあるという。

なかなか奥が深いなと思っていたら、こんなメールをもらった。

一戸一灯運動 というもの。

このHPの「皆様からのメール」でも紹介しているが、あらためて、ということで。

『一戸一灯運動』というのが、全国の警察を中心に以前から展開されていると思います。
これは各家庭の玄関や門灯を夜間点灯することによって、町を明るくし犯罪防止をはかろうとするものです。
私の実家は相知町の田舎にあります。
周りはすべて農業を営んでいる小さな集落です。
建設業を営んでいた父は、私が物心ついたときにはすでに家の入り口近くにある電柱に自費で街灯を取り付け、夜間はこれを点灯していました。
電球が切れると私たちが電柱に登って玉を交換するのです。
今でいう「一戸一灯運動」を、すでに昭和20年代の終わりごろには実行していたということでしょうか。
このことが私の頭に鮮明に残っていましたので、独立して唐津に家を構えてからは我が家の門灯を毎日欠かさず点灯することは当然のことでした。
「一戸一灯運動」というのがあることを数年前に当時の永吉・唐津警察署長から聞き、これが広がれば少なくとも住宅街は明るくなるんじゃないかと思いました。


そうか、そういうこともあるのだなあ。

これだけですべて解決できるということではないだろうし、逆に、すべて行政が、というわけにもいかないだろうけれど、なんかこうしたことがひとつのヒントになるのではないかとも思う。


ふるかわ 拝

平成16年7月20日(火)
第061号  「コメの名前 その後」

こないだのコメの名前について、びっくりするくらいたくさんのメールをいただいた。ありがとう!

いろんな名前の提案があった。

大きく分ければ「おいしいおコメ」系、「コミック」系、「佐賀県らしさ(方言を含む)」系、佐賀県の中でも「伊万里」系という感じだった。

おいしいおコメ系は、もういいネーミングはほとんど使われているということもあって、検討できそうなのはあまりなかった。最近発表された「佐賀27号」の愛称は「天使の詩」になった。そういうのを見ても、こっち方面がいかにむずかしいかわかる。

その中で、たとえば「たんぼの夢」というのがあった。赤とんぼが舞っているいい田園風景、これなどいいんじゃないかな。

「ゆたたり」というのもあった。豊かさとゆとりという意味で「ゆたたり」。ゆったりとしてるし、スローフードっぽい。

それに対してコミック系はさまざま。「マイマイ」(私のコメ)、「 佐賀 マイ(米)ウェイ 」 「 佐賀 マイ(米)スター 」、そして「 これは・・・うまい(米)!!」

ほかとぶつかっている可能性は低そう。ただ、認めてもらえる確率も相当低いかも。

佐賀県らしさ系がいちばん提案としては多かった。「サガンコメ」「ヨカバイ」「こりゃうまか」などなど。ここいらはなるほどという感じ。「ほんなこて」「こいしかなかばい」なんてのもある。だんだん思い入れが激しくなっている。

「パワフルサガマイ」というのもあった。パワフルは僕の選挙のときのキャッチコピーだったから、そうなると古川康事務所が全量買い上げをしなくてはいけないだろう。

ちょっと惹かれるのが「ほとめき」。「ほとめく」って方言でも言うし、いい感じ。

佐賀県ネタで複数の人から出てきたのは「佐賀県」だった。

「佐賀県のコメだし」、「いま「佐賀県」ってひとつのブランドですから」。たしかにそうだよなあ。

こないだ伊万里に行ったときには現地の人から熱烈な提案を受けた。

僕は「伊万里らしさというならば「色鍋島」という提案が来てますよ」と紹介したが、こういう答えが返ってきた。

「伊万里っぽさを出してもいいですが、「色鍋島」ではやきものと区別がつきません。「そこの色鍋島取って」といわれて、色鍋島の苗の横に色鍋島の大皿が置いてあったらどっちを取ればいいのかわからないじゃないですか。」

あまりそういうシチュエーションはないような気はするけれど、気にしていること自体は理解できる。

「でも批判するばかりじゃだめですよ。だったら何と言う名前がいいと思いますか?」

「伊万里らしさがあり、しかも歴史的ないいイメージにもつながるもので、それでいてコメだということがきちんとわかるものでなければならないと思います。できればユーモアもあれば口の端に上りやすいでしょう。」

「それで何なのよ、答えは?」

「コメイマリ」。

またその線か。

僕自身もいくつかの案を携えて今週また担当と調整します。これだけヒントをいただいたのでこのあとはこちらでやります。

本当に心から感謝。


ふるかわ 拝

平成16年7月13日(火)
第060号  「県民満足度調査をやってみた。」

僕がいま進めている県政のスローガンは「県民満足度日本一」だ。

県民満足度というのは「華氏911度」というふうに温度計で測ることができない。
だから毎年調査をすることにした。その中で佐賀県民がくらしに満足している割合を県民満足度としてとらえ、それが向上していくようにすることをめざすことにした。

この調査をはじめて実施した平成15年度の調査結果が昨日出た。それによれば、佐賀県でのくらしに満足している人の割合は44.2%だった。平成15年度県民満足度調査結果(佐賀県ホームページより)
高いとはいえないな。これをスタートラインにするということだ。

この調査、「佐賀県に愛着がありますか」、とか「住みつづけたいと思いますか」、といったフツーの質問から「大型店の規制をすべきだと思いますか」「水源税に賛成しますか」と言ったきわどい質問までさまざまだ。

詳しい内容は県HPに載る予定なのでそちらをどうぞ。

印象的だったのは、「これから力を入れるべき社会資本整備」についてだった。

トップは「街路灯、防犯灯」。
これが「下水道」や「生活道路」を抑えて堂々の一位だったのだ。

そういえば、かたろうかいでも同じようなことを言われたことがあった。

「佐賀は街が夜暗い。街路灯をつけてほしい。」そういった内容だったと思う。

web上できちんとした答えを返すために担当セクションを探した。
道路課じゃないの?答えはノーであった。
いわく「道路は暗くてもその役割は果たせます。」うーむ。

都市計画を所管しているところはどうか。「自分たちの所管している事業でやったものなら検討できますが、一般論ではなかなか・・・」ここもはぎれが悪い。

つまりは街路灯についての担当課が存在しないようなのだ。

「じゃあ、街のところどころにある外灯は誰がつけているんですか?」と聞けば「あれは、自治会です。みんなでお金を出し合って負担しているんです。だから県に担当課はないんです。」

との返事。

そんなわけはない。どこかが担当しているはずだ。祈るような気持ちで本当に担当課がないのか、庁内の各部局に調べてもらった。

答えはこうだった。「ガイトウなし」。

笑いごとじゃない。

なんでも行政がやればいいというものじゃないけれど、組織と組織の谷間になっていることがときどきある。

街路灯のことはおそらくは市町村が詳しいはずだ。よく事情を教えてもらおう。

ふるかわ 拝

平成16年7月6日(火)
第059号「佳き名をつけよ」

「佐賀29号」という稲の品種がある。知らないでしょ。それもそのはずで、まだ一般的な名前がつけられていないからだ。
この手の名前は、だいたい知事が考えることになっているらしい。
そこでいろいろ考えてみた。

最近、米の名前といえば「あきたこまち」に始まり、「はえぬき」「どまんなか」「きらら397」といったちょっと変わったものが受けている。昔は関取の四股名みたいな名前が多かったように思うけれど。

佐賀県では「ひのひかり」が多く、「夢しずく」なんてのもある。演歌のタイトル風。
お隣り福岡県には「夢つくし」というのもある。

とまあ、そういう傾向にあるなかで、さて、なんとつけたものか。

まず最初に考えたのは「日本無双」だった。「わが国に比類するものなし」、という意気軒昂たる名前である。
だが、「さつま無双」という焼酎と間違われるかもしれない、というのと「わが国の中でいちばんいい」とまではいえないのではないかというマジメな県民性を反映した職員H氏の指摘などもあって、早々にボツにした。

つぎに考えたのは、「いただき」だった。「いただきまーす」でもあり、「この名前、いただき」というちょっとギョーカイっぽい響きもあり、はたまた、ヒソカには「頂上=いただき」、つまり米の頂点を極めたもの、という自負を込めて、という大変スバラシイ名前だった。H氏も、それくらいこっそりとであればおかしくないのではないか、と納得してくれた。彼が言うには「教えてもらうまではその意味に気づかなかったぐらいだから」という。
ところが結果から言えば、これもボツだった。いい名前だけに、平成3年に国(農水省)が登録していたのだった。

残念!

ただ、あまりにもいい名前なので、「いただきます」というのはどうだろうかと考えているところだ。
「いただきまーす」でもいいかもね。

僕は一度考え出すと止まらない。

名前だけでお金になるのがないか、つまりネーミングビジネスになるのはないか。
それで思いついた。「Yahoo!」である。オーナーの孫さんは、鳥栖市の出身。この佐賀29号はどちらかといえば、伊万里などの佐賀県の西部で栽培されることになるので鳥栖とちょっと地域は違うが、オドロキのネーミングにはなるのではないか。
何よりこの名前を使うことで広告料収入が入れば、農家への還元にもなるではないか。でも今なら「ライブドア」かなあ。

中国語でいい響きないか。これからはアジアの時代。中国に輸出することを前提に考えておくのも悪くない。
ずばり「好吃」はどうか。「ハオツー」。いい響きって感じじゃないよねえ。

韓国語で「マシッソヨ」(おいしいよ)ってのはどうかな、「ヨン様もご推薦」とか書き加えて。

いかんいかん、まじめに考えよう。

佐賀の米、ということで 「がばいよか」 はどうか。(参考までに「とてもいい」という意味です)
相談した運転技士のK氏は絶賛した。「インパクトといい、わかりやすさといい最高です。これからは米の名前もそれくらいのものにしないと。」
ところが見かけによらずチェックにきびしいH氏は疑問を呈した。
「この米、伊万里の方で栽培されるんでしょ?伊万里の方では、「がばいよか」とはいいません。ちょっとヘンです。」
「じゃあ、「がばいよか」にあたる言葉を伊万里の方ではなんていうんですか。」
「「どがんでんよか」ですね。」
これにはK氏が黙っていなかった。「「どがんでんよか」というと、「どうでもいい」という投げやりな意味にも取れます。よくありません。」
こうして、「がばいよか」という幻のネーミングは方言の東西対立のせいで消えてしまったのだった。

あとはもう思いつき。農家も農協も消費者も喜ぶというので「三位一体」はどうか。
食べたら幸せになる「ハッピー」というのはどうか。ハムみたいに「超特選」というのはどうか。

いろいろ考えたが浮かばない。書いては消し、書いては消しで結局決められない。

ふと気づいたら、いま残っている候補はひとつだけだった。

「サガニシキ」


これじゃいかんだろうなあ。  

ふるかわ 拝

※webmasのヒトコト解説・・・「サガニシキ」   
佐賀には、和紙の上に、金、銀、漆を貼った特性の箔紙に切り目を入れた経紙に、緯に絹糸を通して織り上げる非常に精巧な技術と根気のいる伝統織物の「佐賀錦」があります。また、「さが錦」という有名なお菓子があります。