2007年2月

平成19年2月26日(火)
第196号「4年前のいまごろ」

選挙の告示日までいよいよひと月。4年前の資料を見ているとこのころはひたすら挨拶まわりをしていたようだ。

ただ、当時は回ろうにも挨拶の行き先がなかった。6人が出馬するという史上まれにみる選挙戦だったし、僕自身、それほど知り合いが多いということではなかったので、どこかの企業に挨拶に行こうにも紹介をしてくれる人がいない。

飛び込みで行っても会ってくれるわけはないしどっか行くところがないかと困った結果思いついたのが市役所と町村役場回りだった。
ほとんどの役場に行ったことがない。ナビって便利だとはじめて思った。そして、役場に着いて2階の町長室に向かい、受付の方に名刺を出して挨拶をしたいと言う。

ここで大事なことは「知事選挙に出馬しますので挨拶に来ました」と言ってはいけないということだ。「出馬する」と言って挨拶をしてまわっていると事前運動にあたるおそれがあるというのだ。

ではなんと言えばいいのか。
「知事選の関係でお世話になります古川です」。こう言えという。ところが僕の名刺には当然のことながら肩書きは何もない。名前と住所以外何も書いてない真っ白な名刺を渡され、「知事選の関係でお世話になります」といわれても普通の人では何のことかわからないだろうと思う。

ある役場では「知事選の関係でお世話になります」と名刺を渡したところ、受付の方が僕の名刺をじいっと見つめて「あのう、印刷関係の方でしょうか?」と言われたこともあった。
 
こんなこともあった。ある役場で例によって町長室に向かった。町長は不在、それならばと「助役さんいらっしゃいますか」といつものようにお願いしてみた。名刺を渡された職員の方がちょっとあわてながら「しばらくお待ちください」とある部屋に入っていかれた。役場はそんなに防音がよくない。
「誰ね?」「なんか古川とかいう人ばってん」「ああ、今度知事選に出るてやろう?」「そんなら、本人じゃなかですよ、秘書ですばい。若かったですもん」「そがんかい。とにかくさ、会われんけん、おらんて言うとって」「わかりましたあ」。
とその職員の方が名刺を持ったまま戻ってこられた。「すみません。あいにく席をはずしておりまして」。

僕はもちろん深々とお辞儀をして「そのようですね。くれぐれもよろしくお伝えください」とお願いした。

もちろん今となってはなつかしい思い出。
4月8日まであと40日だ。

ふるかわ 拝

平成19年2月20日(火)
第195号「事務所開きをしました 〜4年前と同じ場所〜」

2月17日土曜日、あいにくの空もようだったが事務所開きをした。
場所は佐賀市兵庫町にあるヤマダ電機の向かいの建物。実はこの場所は4年前にも借りたところだ。そのときは空き地だったのでプレハブを建てたが今回はそこに建っている建物を借りた。

事務所を決めるのは意外に難しい。まず広い部屋がいる。あまり仕切られているのはよくなく、でもそんなに大きなところが空いていることはあまりない。コンビニの空き店舗くらいでは狭すぎるし、4階建ての建物全部が空いているような場合だと逆に大きすぎていけない。エレベータも無駄な施設になるし。また、空いてしばらく経ったものは電気やガスの契約が切れているし掃除も大変。そして、ここがまた問題なのだが、とくに佐賀県のような場合、駐車場が確保できるかどうかがひとつのポイントになる。

その条件を満たす夢のような場所が今回のところだった。ちょっと広すぎるくらいだけど、直前まで店舗として使っておられたのでとてもきれい(だからお借りするときにはとても気を遣う。直接壁を使ったりしないようにベニヤなどで壁や床を汚さないようにしている)だし、トイレも電気もそのまますぐ使える。エスカレータまでついていたのだが、これを手入れして使おうとすると80万円くらいかかるらしく、それはあきらめた。
一階が駐車場で二階がお店だったので駐車場もそこそこある。車椅子での出入りが大変というのが残念だが。

事務所開きにはこれから一緒に仕事をすることになる人たちをメインにお招きした。
さっそく事務所開きが終わったら郵便物の発送作業があり、その直前まで「お客様」だったはずのひとたちがたちまち「ボランティアスタッフ」に変わった。

いよいよこれから本格的に選挙戦がスタートする。

先月からボランティアの募集を始めた。何人もの方に反応していただきありがたく思う。
ただ、まだまだ十分ではないのが実情だ。県単位でやる選挙は何をするにしても数が多い。
マニフェストのビラの配布が今回法律改正で認められそうなのだが、その枚数が13万枚と言われている。
ポスターの掲示場所数が2662箇所。法律上認められている有権者向けのはがきの枚数4万枚。
これをさばいていかなければならないのだからけっこう大変。
仕分けをしてくれる人、クルマを運転してくれる人、そういう人たちに始まり、各地での集会を企画して実行してくれる人もいるし、集会のときに先乗りしてセッティングする人や後かたづけをしてくれる人も必要だ。
多くのことは熟練技能が必要というものではない。あなたの気持ちで手伝っていただければとてもありがたい。
事務所に電話(0952-29-7635)かメールpower24h@jeans.ocn.ne.jpを!

心から待っています。

ふるかわ 拝

平成19年2月13日(火)
第194号「東国原英夫知事への手紙」

宮崎県の東国原知事ががんばっておられるので応援の手紙を出そうと思ってしたためてみた。こんな感じの内容になった。

 
拝啓 佐賀県知事の古川康です。このたびのご当選おめでとうございます。同じく九州で知事職を務める者として、同年代の知事誕生を嬉しく感じています。これから力を合わせて九州全体の情報発信ができればと念じております。

東国原さんが立候補された後、宮崎県内の友人に状況を聞くことがありました。 大変失礼な言い方でどうかお許しをいただきたいと思いますが、「東さんのことを良く言わない人もいるけれど、それは東さんと会ったことがない人たちの言葉であって、会って話を聞いた人は「意外に良かった」「まじめだった」「各方面に詳しかった」と思う人が多い。「会えば会うほどファンが増える」というのは選挙では強いよ」と言われ、なるほどと思っておりました。

これほど圧倒的な勝利になるとは私自身は予想しておりませんでしたが、選挙活動を通じて東国原さんがお見せになった「まじめさ」「ひたむきさ」「地方自治に関する知識・見識」「宮崎への思い」が県民の方に届いたということでしょう。

だから、ぜひ東国原知事には、仕事を通じてお力を示していただきたい、そう思います。「移動の際、自分で車を運転したらどうか」というお話が一時期あったともききますが実際にはお車を使っていただいているようでほっとしています。さまざまな変革が求められている中での一つのアイデアとして披露されたということかもしれませんが、私はこの仕事を4年やっている身として、車は必要だと感じます。知事職は、「知る事」「考える事」「決める事」「知らせる事」の連続です。そういう中、移動中の車の中というのは大事な時間であり空間です。電話をすることもかかってくることもあります。PCでメールを処理することもあります。じっと物事を考えたり、次の行き先での挨拶や仕事内容を確認する場でもあります。疲れたときは休憩することもできます。 これはすべて車の運転を別の方にお願いしているからできることです。

「運転手つきのクルマに乗っていること」がある種の既存権力社会の象徴のようなイメージがあるのは事実です。東国原知事のお気持ちもよくわかりますが、私の考えも頭のうちにとどめておいていただければ幸いです。もちろん、プライベイトで車を運転されることは場合によっては気晴らしにもなっていいかもしれません。気晴らしはこの仕事の重要な要素です。これがうまくできないと仕事にも影響を与えると思います。

変えなければならないことがたくさんあるとお感じだと思います。毎日さまざまな「なぜ?」にぶつかっておられることとも存じます。その新鮮な疑問を、忘れないうちにどなたかにお話になるか残しておかれることもお勧めします。疑問というのはいったん理解してしまうと、何か疑問だったかさえ忘れてしまいますので。

東国原知事のご就任以来、宮崎県の情報発信というだけでなく、あらためて地方自治の世界そのものにまた光が当たってきている気がします。ありがとうございます。私は、全国知事会の中で、地方分権改革についていかに国民に理解していただくかということについての責任者を務めています。その方面のお知恵をお借りできたらありがたく存じます。

はじめてお目にかかることになるのは全国知事会か九州知事会になろうかと思います。私は、この春改選を迎えるため、果たして本当にお目にかかることができるのかどうかまだ定かでありませんが、ご挨拶できますことを愉しみにしております。鳥インフルエンザ対応を始め、毎日ご多忙かと存じます。くれぐれもどうかご自愛ください。
                                               敬具
       平成十九年二月十三日


なんとなく恥ずかしくなって出すのはやめた。
でもほんとにがんばってほしいと思う。
もちろん、佐賀県も「がんばらんば!」だ。

ふるかわ 拝

平成19年2月6日(火)
第193号「トランス脂肪酸」

お気づきの方もおられるとは思うが、この正月からやせる努力、もっと具体的には胴周りを小さくすることを始めた。一週間で何キロとかそういうお手軽なものではなく、困難と努力と冒険の向こう側にはじめて見える結果というものを求め、そのプロジェクトに「胴環物語」と名づけた。別名はもちろん「ウェストサイズストーリー」。
それをスタートさせて気づいたのだが世界の流れも脱肥満のようだ。雑誌「WEDGE」1月号にスペインとイギリスの二つの国の肥満物語が載っていた。
たとえばスペイン。スペイン保健省が最近、バーガーキングのチーズバーガーの宣伝内容にクレームをつけた。その宣伝とは「嵐の世界を乗り切れるエネルギーがたっぷり」。
保健省いわく、このハンバーガーを食べると目玉焼き10個分の栄養価があるという。肥満解消を国民運動として展開している保健省としては許せなかったらしく、宣伝中止を求めることとしたようだ。
また、イギリスは子どもの肥満防止のためジャンクフードのテレビコマーシャルを規制することに決めた。イギリスではすでに学校でのチョコレートやポテトチップス、甘い飲み物などの販売を禁止しているほか、牛乳も低脂肪分や脂肪ゼロの販売が求められているという。もともとイギリスはサッチャー時代に学校給食を民営化したところ、こどもたちの評判がよくなりすぎたという前科があるのだ。
「評判がよくなりすぎた」のがなぜ前科なのかというと、民営化したら「お客様満足度の向上」のため甘いものや脂の多い揚げ物が増えてしまい、こどもたちに評判はいいものの社会的な批判を浴びることになったということでいまは見直しが進められている。
韓国でも肥満防止のための政策が進められていて、ひとつは心臓疾患や肥満の原因となるとの指摘のある「トランス脂肪酸」が食品に含まれている場合はそれを表示することを義務づけることにするようだ。これは韓国だけでなく、アメリカやデンマークもそうなのだが、わが国では欧米と食生活がちがうので規制する必要はないというのがいまの政府の見解のよう。だが同じアジア的食生活の韓国で規制が始まったらどう考えるのだろう。
また、韓国では学校の近所にはファストフード店の立地規制を厳しくするグリーンフードゾーンという制度をスタートさせることも検討中だという。
ファストフード店が風俗店と同じように扱われる時代が来ている。


ふるかわ 拝