2013年3月

平成25年3月26日(火)
第505号「日本酒王国 佐賀 酒蔵ツーリズム」

専門紙というのは数あるが、酒の業界の方が読んでおられるものに「酒販ニュース」という新聞がある。
その3月11日付けの紙面に、総務省が毎年行っている家計調査の結果が載っていた。

それによれば、平成24年の県庁所在地別の1世帯当たり日本酒(清酒)消費支出額において、佐賀市が前年比260.5%の13,317円で全国1位だったという。
2位は山形(175.4%、9,337円)、3位は鳥取(207.6%、9,224円)、以下、新潟、水戸、秋田、盛岡、松江、金沢、前橋の順。
上位はどこも伸び率が大きい。だから毎年変動が激しいのかとも思うが、そうは言っても1位は1位。素直に喜びたい。

九州というと焼酎のイメージがあるが、実は北部九州は米どころで、もともとは日本酒文化。
ここ30年くらいの間に焼酎もかなり増えてきてはいるけれど、その中でも佐賀県は頑固に九州の中での日本酒王国の地位を保ち続けてきた。とはいえ、10年前くらいには焼酎の消費量のほうが日本酒の消費量を上回るという状況になっていた。
そういう中、平成16年(2004年)、僕が知事に就任した翌年、佐賀県は日本酒(純米酒)と焼酎(本格焼酎)を対象とした原産地呼称管理制度をスタートさせた。フランスやドイツのワインのように原材料の産地をしっかり制限したうえで、実際に飲んでおいしいかどうかで水準以上のものだけを評価して良いものを良いものとして表示できるようにする、という制度だ。

これで「おいしい酒を造れば評価される」という運動に加速がつき、全国の純米酒の消費量が減っている中、佐賀県産の純米酒の消費量が増え始めた。そして平成23年(2011年)、「鍋島 大吟醸」という佐賀県鹿島市の酒が世界一の日本酒に与えられる称号「チャンピオン・サケ」に輝き、佐賀県の日本酒に対する評価と認知度が一気に高まったのだった。今回、消費金額が1位になった背景には「鍋島」人気があると思うが、それを抜きにしても最近、佐賀県内の飲食店に行っても佐賀県産の日本酒を出すところが増えた。たしかに消費が回復、というか新しい客層が生まれつつあるのを感じる。

その「鍋島」をはじめ、多良岳の伏流水が湧き出る鹿島市にはおいしい酒が多く、市議会では「日本酒で乾杯を推進する条例」が可決されたほどの土地柄。市内の酒蔵が大同団結して1年に1度地域の酒蔵の蔵開きを同時に実施する「酒蔵ツーリズム」という催しをやっている。断っておくが、これはイベントの名前で、鹿島市が商標登録している固有名詞だ。
今はまだイベントの域を出ていないが、地元の方では酒蔵めぐりを軸とした新しい旅のスタイルを創り出していこうという動きも始まっており、全国的に注目を集めている。

その「鹿島酒蔵ツーリズム」が今週末に開かれる。
http://kashima-kankou.com/sake_tourism.html

去年は2日間で3万人の人出があったという。酒を楽しむイベントなので、ぜひともバスか鉄道で。JRの場合は肥前浜駅で下車するほうがいいと思う。
実は僕も行くつもりで、各蔵の限定酒がセットで味わえる酒蔵手形をもう買っている。
会場で会ったらどうか声をかけてくださいね。


ふるかわ 拝

平成25年3月19日(火)
第504号「ローカーボンダイエットの状況報告」

お気づきの方もおられるかもしれないが、ダイエット中だ。
福島で行われたG1サミットで2月11日に世耕官房副長官と食事の席が隣になったとき、以前よりやせておられたことに気づいた。
自分の体重に敏感な人間は他人の体重にもスルドい目を向ける。ほほえみながらまなざしを送る、というよりは、きっとした目で「なぜ、どうして、自分だけ」と。自分の中にある「ダイエットが必要なことはわかっていつつもそれがなかなか実行できない状況の中、それを達成しつつある人を見たときに澎湃(ほうはい)とわきおこるこの偏狭な心」とでもいうか。要するに、軽いジェラシーみたいなもの、かな。
「世耕さん、どうされたんですか。」ワイングラスを手に乾杯したあと、率直に聞いてみたところ、聞いたことのある言葉が返ってきた。
「炭水化物ダイエットです。10キロ痩せましたよ。」
ああ、この言葉、ときどき新聞の本の広告なんかで見たことがあるような気がしていた。
少なくとも、息を長くするだけで体重が減る、というよりは炭水化物を取らないことで体重を減らす、というほうが感覚的に合っていたので、なんとなく気になってはいたのだった。
世耕さんにこう尋ねた。

古川:でもつらいでしょ?
世耕:最初はね、でもごはんとパンと麺を食べない、ってことでほかは食べてもいいんです。だからそれ以外のもので満腹にすればいいのですから、それほどでもないですよ。

そうか!ごはんとパンと麺をたべなきゃいいんだ! ちょっと喜んだ。でもさ、それって・・・うーむ。それはそれで難しそう。だって、世の中の食事ってこの三つのうちのどれかじゃないかなあ。たとえば、コンビニで食事を何か買おうと思ったときですよ、おにぎりでもお弁当でもサンドイッチでもパスタでもそばでもうどんでもないものを買う、ってなんか難しくないですか。

古川:それ以外はOKっていうことは、肉とか魚とかそういうのはOKですか?
世耕:要するに糖分の摂取を減らそうということですからね。
古川:お酒はいいんですか?
世耕:これもね、糖分との関係でいえば、醸造酒じゃなくて蒸留酒のほうがいいんです。
古川:ということはビールとかはあんまりよくない?
世耕:あんまりよくないですね。日本酒とかワインとかも。
古川:ということは焼酎とかウィスキーはOKということですか?
世耕:そうそう。今日は、まあ、軽くということでワイン飲んでますけどね。

よし、それなら僕も始めてみよう、とそのとき思った。
翌日からでもよかったのだが、2月14日がバレンタインデーだったのでその翌日からにしよう、と勝手な理屈をつけ、2月15日からスタート。ひと月ちょっと経った。
スタート時79.5キログラムだった体重が、ひと月(30日)経った3月17日時点で75.5キログラムと4キロ減った。成果が出たのはいいけど、やはりそれなりにきつい。だってご飯もパンも麺も、ダメ、なんだから。
ひと月経ったらお休みしようかと思っていたけど、先週末に高校のラグビー部の集まりに行って近況報告をみんながしたとき、ひとりの後輩が「炭水化物ダイエットで40キロやせました」と報告していたのを聞いて、「4キロで満足してちゃいけないか」と思い、もう少し続けることにした。
あとひと月でどれ位いくだろうか。全然食べないということではなく、つまりノーカーボンではなく、ローカーボンですけどね。
ということで、あとひと月挑戦を続けてみたい。このダイエット法、身体によくないという報告もあるそうなので、折り合いをつけながらやっていきたい。


ふるかわ 拝

平成25年3月12日(火)
第503号「テストのルール」

試験の季節だ。入学試験もあれば、期末試験もある。この時期になると、僕がかつて通っていた大学の期末試験のことを思い出す。自慢にもならないが「文系」しかも「ボート部」という、およそ勉学に励む環境から遠いところに位置していた僕にとって、試験という言葉の響きは残酷で、「レース」という言葉の持つドキドキ感とは対極にあった。
僕は法学部だったが法学部の試験のルールは、遅刻は30分まで許される、そしていったん試験が始まると30分は出られないというものだった。また、答案提出を放棄することは可能だったが、その場合でも30分間は教室に残らないといけない、というルールでもあった。人と人との接触を防ぐためにはそういうルールが必要だったのだろう。

最近、聞いたところによると、その「30分まで遅刻OKルール」がいまでは厳しくなり、時間厳守になって遅刻は認められなくなっているという。
理由はよくわからないのだが、うわさによれば、30分まで遅刻してもいいというルールをいわば悪用して30分ぎりぎりまで教室に入らずに詰め込み勉強をして粘るやつがいたから、だという。

そういうルールで思い出すのが京都大学でのドイツ語の期末試験のこと。「『なんでも持ち込み可』にしたら、ドイツ人を持ち込もうとしたやつがいた」という話。
ネタなのかもしれないがネット上では有名な話になっていて、それに(たぶん)尾ひれがついてて、こうなっている。
「さすがにドイツ人はまずい、ということになり、その次の回の試験のときは『なんでも持ち込み可(人間を除く。)』になった。」(笑)
前回に懲りずに次の回のときも「なんでも持ち込み可」を続けた、というところがツボ。

その京都大学のずいぶん前の入学試験の問題が、こないだフェイスブックに出てた。1995年の後期の文系数学の問題。 



注目してほしいのは問(2)。

「(2) あなたの好きな自然数nを1つ決めてg(n)を求めよ。 そのg(n)の値をこの設問におけるあなたの得点とする。」

「そのg(n)の値をこの設問におけるあなたの得点とする」。・・・よく入試問題作成委員会で通ったなあ。

ちなみにこの問題、僕の知り合いの数学のできる人に解いてもらったところ、g(n)はn=6のときに
最大値が得られ、その最大値は18になるとのことだ。


ふるかわ 拝 

平成25年3月5日(火)
第502号「フェイスブックいろいろ」

先日、大学時代の仲間たちとメーリングリスト上でフェイスブックについてやりとりをした。
「フェイスブックをもっとやろうよ」という、ある仲間の呼びかけに対して、いろんな意見が寄せられたのだ。
これがまことに興味深かった。そのメンバーではフェイスブックをやっていない人が多かったのだが、やっている人にせよ、やっていない人にせよ、それぞれの理由が「なるほどねえ」というものばかりだった。

やっている理由としては、「メーリングリストと違って、フェイスブックは読みたい人だけ読めばいいので、自分が書きたいことを勝手に書いていける」という趣旨の意見があった。

やらない理由については、これはいろいろ。
シンプルに「やり方がわからない」「めんどくさそう」というのもあったし、「会社のPCや会社貸与のスマホではできないので」という回答もあった。
一方、フェイスブックそのものに対するウタガイの眼、というか考え方を示した人もいた。
「なんとなくいやな感じがして」と答えた人もいれば、「セキュリティ上危険すぎる」と答えた人もいた。
また、「フェイスブックに対応することに時間を取られるよりは、じっくりものを考えたり、本を読んだりすることを大切にしたい」といった趣旨の答えもあった。

一人ひとりの回答はそれぞれみんな納得のいくものだったのだが、僕がいちばんうーむと考えさせられたのは「僕にとってあとクリアーする必要があるのは、ネット上の希薄なつながりを『友達』と呼ぶことに対する抵抗感かな。」というものだった。
たしかに、従来の意味における友達とフェイスブック上の友達とは意味が違う。
いい悪い、の問題ではなく、性質が違う、というところがあるように思う。

僕はフェイスブックが好きだ。知らない人の日常ではなく、知っている人たちの日常って自分にとって面白く感じるんだな、と発見しているし。
ただ、そうはいうものの、これまであまり熱心な書き手ではなかった。読むほうが面白かったもので。
先日のG1サミットで津田大介さんにお会いして「フェイスブックって、どれくらいの頻度で書くといいですかね」と尋ねてみたら、「1日3回くらいですかね」という答えが返ってきた。
うーむ。そうかあ。少しはなんか書くか。
そう思って最近、少し書き始めているところ。

政治家や首長でフェイスブックやっている人はけっこういて、誰でもお友達(=友達申請されたら全員承認する)というポリシーを取っている人が多いように思う。
僕は、プロフィールのところに明言しているけど、もとから知っている人だけを友達承認していて(ある意味、当たり前なのかもしれないが)、そして、あまり政治ネタをガンガン書き込んだりせずにプライベイトなコメントをメインにするようにしている。
ただ、この週刊yasushiだけはリンクさせているので、その意味では仕事とぜんぜん関係ないわけではないのだけど。

いよいよネット選挙が解禁になりそうだ。

僕もひとりの政治家として何がどこまで解禁になるのか、注目しているところだが、選挙期間中、インタラクティブに情報発信をしたほうがいいのか、それともきっちりそれぞれの候補者の考えを伝えることを優先したほうがいいのか、自分なりに考えてみたいと思う。


ふるかわ 拝