2003年8月

平成15年8月26日(火)
第014号「川で遊ぶ」

今週の日曜日というべきか、先週の日曜日と書くべきか、よくわからないが、ともかくもこないだの日曜日は忙しかった。
今日はそのしょっぱなだった「嘉瀬川杯争奪遣唐使船レース」のことを書こう。これは、鑑真和上が嘉瀬津に上陸したという記録を根拠に行っている、川に親しむことを目的としている、いわゆるドラゴンボートレースだ。説明によればドラゴンボートではなく、和船と言っているのだが、どこが違うかよくわからない。
嘉瀬川べりには数十組くらいが、チームを作って参加していた。

僕は、公務員生活を沖縄でスタートさせた。沖縄にはハーレー(地域によってはハーリー)というドラゴンボートレースがあった。
そして僕は、公務員生活を長崎で終わらせた。長崎にはやはりペーロンというドラゴンボートレースがあった。学生時代、ボート部だったこともあって、川への思いやボートレースに対する感慨は人一倍である(と思っている)。

そのドラゴンボートレースが、長崎や沖縄と違って、川で行われているのがうれしかった。

かつて、長野県に住んでいたとき、カヌーで川下りをしたことがある。本当はカヌーとはいえないのだけれど、リバーツーリングボートという名の要するにカヌーで千曲川を下ったのだった。川を下っている途中、「おおい」と岸から呼びとめられた。見ると警察官のようだ。何事かと思って船を止めたら、「君たちは許可はとっているのかあ」という声。もういちどていねいに聞いてみれば「川を使ってボート遊びをするのに許可は取ったのか」ということを言っているようだ。

ご存知だとは思うが、川というところは基本的に自由に航行できる。右側通行である。何の許可もいらない。
もともと川というのは生活のために必要な、いわば「道」であったのだから。

その警察官は、なんでも許可主義の日本の行政に慣れすぎていて、そこに気がつかなかったようだった。
こちらがいかに許可はいらないと説明しても「今日はかんべんしてやる」との一点ばりだった。

そういうことを思い出しながら、レース開始の銅鑼を鳴らした。


同じものを沖縄ではハーレーといい、長崎ではペーロンという。もともとは同じものなのだろうに。

そういう話をしていたら、ある人が「漢字で書けばいっしょじゃないの?」と言った。

「白龍」ではないかというのである。それが、沖縄で「ハーレー」、長崎で「ペーロン」となったというのだが、うーむ、たしかに惹かれる説だなあ。

その日は、それから七山に行って、「国際渓流滝登り in ななやま」に参加した。

これもまたすてきだったのだが、それはまた、別の話、ということで。

ふるかわ 拝

平成15年8月21日(木)           
臨時増刊号「鳥栖商を応援に行けなかった」

鳥栖商業高等学校野球部選手諸君へ

連日の活躍 頼もしく見ています。

県大会から一戦一戦、実戦を通じて力をつけていることが見てとれ、大変嬉しく思っています。
君たちの活躍は、ある意味で高校野球の可能性と、佐賀県の、そして九州の元気の象徴でもあります。
明日の試合においても自らのもてる力を十二分に発揮し正々堂々、悔いなき戦いをしてください。
私は、準々決勝はテレビ観戦をせざるを得ません。テレビの向こうから声援をおくります。
君たちの活躍を心から期待しています。

平成15年8月20日
                 佐賀県知事  古川 康

 
これは昨日、今日の試合のためのミーティングの前に、県大阪事務所長から読み上げていただいた私からの応援メッセージです。

今日アルプスに駆けつけたいと言っておきながら、結局果たせませんでした。
今晩、富士町でかたろうかいが予定されています。これだけは出なければいけませんが、後の行事は日程や出席者を変更してもなんとかなるものでした。
だから、第三試合までだったら、なんとか予定を変更してできると思っていたのです。
ところがまさかの第四試合。
アルプスでの応援は、副知事と鳥栖市長にお願いすることとなってしまいました。

明日であれば、これまたなんとかなります。今度は必ず行きますから。

今日の相手は強豪です。でもここまできたらもう地力よりも勢い。
きっとすがすがしい結果を出してくれると信じています。

ふるかわ 拝

平成15年8月19日(火)
第013号「今年の夏の「半」決算」

鳥栖商業の試合も終わっていないのに、自分の夏休みは終わってしまい、なんだか体半分秋という感じになった。

今年は初盆回りで県下あちこちに出かけたけれど、どこに行っても故人を偲ぶ話はそこそこで、みんな、天候不順と農作物の出来を心配していた。富士町のような山間部では、とくに稲の収穫は相当厳しいようで、僕も思わず天を仰いだ。どんなに時代が進んでも、お天道様と正面から喧嘩して勝てる人はいないのだなあとあらためて思わざるを得ない。

ところでその雨もあって、今年は甲子園がまだ今日で三回戦。そこにわが鳥栖商業は勝ち残っている。こないだの愛工大明電との戦いはどのテレビニュースも鳥栖の「勝ち」でなく、愛工大名電の「負け」を伝えるものとなっていて、ちょっとおもしろくなかったけれど、イチローの出身高に勝ったというのは同じ勝利でもうれしさも倍するものがあった。

今度は、富山商。ここ出身の野球選手はと思って探していたら、なんと広島の浅井選手がそうだった。僕は最近プロ野球をほとんど観ないのだが、八月一七日現在、三割四分七厘打っていながら規定打席に達していない今年31歳のこの選手のことは気になっていた。なぜ、広島球団は彼をレギュラーにしないのだろうか。

ああいう選手を生むところだとしたら、いいなあとちょっと惹かれたりもしているのだけれど、そこは堂々勝負で行こうではないか。

STSで、はなわが歌っていたところによれば、かつて佐賀商業が高校野球で優勝したとき、佐賀県はおおいに盛り上がり、県下一円とても盛り上がり、県民こぞって信じられないくらい盛り上がった、その結果、STSでは4回も決勝戦の様子をニュースで流したという。

僕はそのころ、岡山にいたと思うのだが、東京に行ったとき、佐賀県人の仲間とこの話題で盛り上がり、佐賀県勢が優勝するとは、ハレー彗星より珍しいのではないか、と沸き立った記憶がある。

今年は火星も大接近。これまた珍しいことと聞く。

これだけ長い時間盛り上げてくれて、鳥栖商業にはとても感謝している。また一勝してくれるとますますうれしい。

そのときは僕もぜひともアルプスに駆けつけたい。

ふるかわ 拝

平成15年8月5日(火)                 
第012号「だから現場はやめられない・・・だけど」

知事就任から100日が経った。知事として朝起きることを百回繰り返しているのかと思えば長いようにも思うし、ちょっとまだ早いが、1年の3分の1が終わったということは、4年間の任期の12分の1が終わったということでもある。
任期を一日に例えて、午前0時からスタートしたとすると、いまだいたい午前2時付近。42.195kmのマラソンに例えると、3キロちょっと付近。
なんやかんやいってもまだまだかな。

この間、ずっと現場を回ってきた。

こないだは、県内大手の製紙工場に行ってきた。皆さんはよくご存知だろうが、出回っている紙の6割は、再生紙。そもそも、紙を作るのに、チップを輸入して作るより、為替の問題もあるが、紙そのものを溶かして作り直したほうが安い。ところが、ここに来て、中国での紙の需要が増え、日本の古紙を中国へ輸出するのが増えてきた。
なぜ中国で紙を使うのが増えているのか。たとえば、中国で作ったテレビの出荷などにダンボールを使ったりするからなのだ。問題なのは、それによって、古紙の値段が上がっていること。
そういえばトイレットペーパの値段が上がってるでしょ?
ついでにティッシュの値段まで上がっているのはちょっとヘンだよな、あれは古紙はあまり使っていないはずだから。

また、東京では、都民が資源ごみとして出した古紙を都の清掃局が来る前に持っていってしまうアパッチと呼ばれる集団がいるらしく、それもまた、問題になっている。都に持っていってもらおうとして出したごみを他人がもっていくのは窃盗になるらしい。そして、その古紙が中国に輸出されているとのこと。

くず鉄もそうだったんだよ、と今度知事特別補佐になっていただいた柳井さんが教えてくれた。
先の大戦の際、開戦前にABCD包囲陣で石油の輸出を禁止したのはよく知られているが、実はアメリカから日本へのくず鉄の輸出もそれで止まってしまったとのこと。
当時の日本は、石油類の75%、鉄は50%をアメリカから買っていたのでこれは痛かった。
いま、そのくず鉄を日本が輸出する側に回っている。これもまた中国に輸出され、中国で新しい鉄となって再生しているらしい。

と、いろいろ現場を回っているとおもしろいことに出会う。なかなかきちんとお礼ができていないのだけれどお世話になった方にお礼を言います。

そして、こうして現場をずっと回ってきたけれど、その分、県庁内部での対話や議論が少なかったとも思っている。これからしばらく、まず資料の整理からはじめて、ここ数日間は県庁や公舎などでじっくり考えごとをしてみたいと思っている。そして、県庁内部での議論を進める準備をしておきたい。

今週のyasushi で、東京出張以外ほとんど予定がないのはそういう理由。

そして東京出張が終わったら休みに入る。県内の企業のこの夏の平均連続休暇日数が7.4日だったのでそれくらい休もうかなと思っているところだ。

ということで、来週の週刊yasushiもお休み。

やっとやっと夏になった。

ふるかわ 拝