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2015年3月31日(火)

週刊yasushi 第608号「東日本大震災復興加速化本部総会に出席して」

 

 

 国会議員になって知事の時にはあまり接することがなかった分野のことを勉強する機会が増えたと思う。

例えば外交や防衛の分野が代表そうだが、東日本大震災からの復興についても国会議員になってみて触れることがかなり増えた。国として東日本大震災からの復興の加速化に全力を挙げているから、とも言えようが、復興はまだまだだからと言うことかもしれない。

 

先日、自民党の東日本大震災復興加速化本部総会に出席して、改めてその感を深くした。

 

これまで4次にわたって政府に対し自民党及び公明党から提言を行って来ていてそれに対する政府としての対応状況についての説明がメインだったが、政府の説明に対する各議員からの反応は総じて厳しいものだった。

それぞれ地元で生の声を聞いているだけに、政府の通りいっぺんとも聞こえるような説明では全く納得してもらえない。

「平成27年度が集中復興期間の最終年度であるということでそれまでに原則全額国費で行ってきた復興事業が28年度以降は自治体の負担を入れていくことになる」と言う内容とも取れるような先日の大臣の発言に対する強い反発があったり、食料品の放射性セシウムの基準値を100ベクレルと厳しくしたところ、逆に首都圏の消費者などからは「規制が存在してるという事はやはり危ないと言うことではないか」と言われてしまっている、というような話、また、常磐道がこのたび開通したのは喜ばしいが、荷主の中には、その道路を通ることに対しやや抵抗感を示す人もいたりする、という話など風評被害がまだまだ残っていることを痛切に感じた。

 

人手が足りない、建設関係者だけでなく、病院関係者も介護の関係者も、さらには自治体の職員も足りない、と言う超・人手不足の状況も切実だったし、宮城県内の一部の被災地ではアパートの不足が目立ち家賃が高騰、仙台市よりも高い家賃のところまで出てきているとも言う。

このほか、原子力発電所事故のために避難を余儀なくされている住民の方の中には避難先でも市民としての位置づけが欲しいと言う声もあるようだ。あたかも避難先の行政サービスにただ乗りしていると言う誤解があるようなのだ。このことに対しては「二重市民を認めてしまうと、選挙権をどうするのかという問題まで出てきてしまいます」というのが国の担当者の説明だったがそれに対し「そんな問題じゃないんだ」とテーブルを叩いて悔しがっておられる議員の方の姿を拝見していると、こちらまで同じ思いになった。

 

たしかに復興が進んでいるのは政府の説明の通りだと思うのだが、一方で4年かけても進んでいない部分と言うのは、これからも進むのが難しいように思う。

 

かつてなかったような災害の復興の局面なのだからこれまでの延長だけでものを考えないようにしなければ、と深く思った。

 

 

ふるかわ 拝

 

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2015年3月24日(火)

週刊yasushi 第607号「終活時代におけるお墓のマーケティング」

 

 

先日、敬愛する千葉市長の熊谷俊人さんにお目にかかったとき、「がっそうぼ」と言う言葉を教えてもらった。漢字では合葬墓。

 

その名の通り不特定多数の人たちと一緒に大きな墳墓の中に納められる、というお墓のことだ。

 

この表現、知らなかった。

別名「永代供養墓」。こう言われた方がイメージが湧くが千葉市のような都会では公営の霊園を持つケースが多く、永代供養と言う宗教的な響きを避けて合葬という表現を使っているようだ。

 

この合葬墓、ほかの伝統的な墓と比べていくつかの特徴がある。

 

1 生前に申し込むことができること。

伝統的な墓はお骨を持った遺族しか申し込むことができない。生前に申し込むことはできない。確かに亡くなられた方が現におられるのに墓地がない、というのでは困る。墓地及び埋葬法にそう書いてあるのもわからないではない。それに対し、合葬墓はあらかじめ申し込むことができるようになっている。と言うのももともとはこの制度は身寄りのない人のためのものであったからだ。

 

2  金額が安いこと。

伝統的な墓に比べると合葬墓は安い。千葉市の場合だと7万円。また、一度お金を払ってしまえば毎年の管理費を払う必要がない。

 

3 祀られ方が簡素なこと。

千葉市の場合、30年間は個別の骨壺により遺骨として管理され、30年経てばまとめられる、というシステムになっている。自分の子供がお参りしてくれるというのは想像できるけれど、その子どもやさらにその先は、と考えるとどうなるかわからない、であれば30年間きちんと管理してもらえれば十分ということで合葬墓を選ぶ人も多いようだ。

 

 

千葉市長はこう言う。「千葉市の場合だと、従来型のお墓を希望する人と合葬墓を希望する人の割合は1対9くらいまで来てます。毎年400体ずつ30年間に分けて供給する予定でしたが、あまりの人気に前倒しで供給しています。特に生前申込みの需要が高く、供給が追い付かない状況です。他市でも導入が進んでいますが、まだ多くは従来型墓地です。導入した千葉市でも、今後の整備では従来型の墓地が中心になっていたので、合葬墓に比重を移すよう指示しています。」

「なぜあまり増えてこなかったんだでしょうか?」と尋ねてみた。

「現行法上、従来型のお墓も合葬墓も両方とも認められています。ですから自治体の負担もあまり違いがありません。逆にそのことが合葬墓をもっと増やそうということにつながっていない、ということが影響しているかもしれませんね。また、本来のお墓は伝統的な墓であって、合葬墓は生活が厳しい方々がやむを得ずお使いになるもの、と言うイメージが職員の中にあるのかもしれないです。でも、これからは市民のニーズに応えて合葬墓を増やしていかなければと思っています。

生前に申し込める、しかも夫婦揃って申し込める。子どもが居なくても、また子どもが居ても墓地管理の負担を強いたくない、お祀りは簡素に、一定期間だけで。終活という言葉が出てきている時代、実はこういうニーズが極めて高かったということに気づいた、ということなんです」

僕はうなづくばかりだった。

 

地方で生まれ、育ち、その後首都圏に出てきて自分のふるさととは違う地域出身の人と結婚し、千葉市に家を構えた。こう言う方が千葉市にはたくさんおられるだろう。そうして場合、どこにお墓を作るのか、どういう祀られ方を望むのかを選ぶ、という状況が生まれているのだろう。

 

一方、いわば「千葉」に出す側の県としての佐賀県。こちらでは逆に子供たちがいなくなって自分たちが伝統的な墓に入っても将来、面倒を見てくれないかもしれないと言うことでやはり合葬墓が増えてきているようだ。

首都圏と地方。異なる背景ながらそれぞれの地域で増えている合葬墓。

 

表現は適切ではないかもしれないけれど、「終活時代におけるお墓のマーケティング」という言葉が頭をよぎった。

 

 

ふるかわ 拝

 

 

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2015年3月17日(火)

週刊yasushi 第606号「へその緒は誰のものか」

 

 

先日、観光立国調査会で「医療ツーリズムと訪日外国人の緊急時医療をめぐる問題」をテーマにした議論が行われた。

 

医療ツーリズムと言うのはいわば、高度な医療を受けることを目的として来日する人たちに対して医療サービスを提供すること。

要するにわざわざ治療を受けるために日本に来るということだ。日本の医療サービスの積極的利用者とでも言うべきものだろう。

一方でわざわざ治療を受けるために来たのではないが、例えば観光で来てたのに急に具合が悪くなって日本の医療機関にかからざるを得なくなったという外国人も存在する。もちろんこのほかに日本に住んでいる外国人が医療機関にかからざるを得なくなるというケースもある。この方たちはいわば日本の医療サービスの消極的利用者と言えるかもしれない。この稿のメインテーマはこちらの方だ。というのも旅行者に対する医療サービス提供はしないわけにはいかないからだ。

 

しかしながらこれについて残念なことにわが国はあまり自慢できる水準には今はないようだ。

世界を旅するときの有名なガイドブック『Lonely planet』の日本編(p831)には、「Japanese doctors and hospitals are sometimes reluctant to treat foreigners.」とあるらしい。

「日本の医者や病院は時として外国人を扱うのをいやがる。」

という意味だ。

(当日の講師 国際医療福祉大学大学院岡村世里奈先生のご指摘)。

 

『lonely planet』はこう続ける。

 

「嫌がられても食い下がれ」

 

僕は、ただでさえ日本人の患者を見るのに手一杯の日本の医療機関に、現時点で積極的に外国人の患者を運んでくる必要はないと思うが、在留外国人や観光・出張等の訪日外国人への対応としては必要な医療サービスが受けられるようにしておく必要があると思う。

 

佐賀県では既に年中無休24時間対応の多言語コールセンターをスタートさせているがその利用の一定部分は

医療機関におけるものだ。佐賀県に観光に来られた外国人の方が急に具合が悪くなられ医療機関に行ったときにこのコールセンターを通して医療スタッフとのコミニュケーションを成立させるというやり方だ。

「おかげさまで助かりました」というありがたい声をいただいているのも事実だが、一方で何かあった場合の責任をどこが取るのかということについてはさらなる検討が必要になると思う。国においても医療通訳の育成に力を入れているがまだまだ十分ではないし一部の地域や病院に限られている。しかも外国人を診察する場合、日本人と違って支払いができるのかどうか確認をしなければならないなどという別の問題もある。

こうした課題について改善させていかなければならないということを強く認識した。

 

ところで、この勉強会のとき、講師の先生が興味深い事例を紹介された。

日本で産気づいた中国人の患者さんが日本の医療機関で出産されたというケースだった。

 

出産した後にへその緒が欲しいとその母親の方から申し出があったらしい。

 

へその緒は母と子の絆の象徴としてわが国でも大事にされてきた。その病院は感染防止などの一定の処理をしてから渡そうと思ったのか「いまはまだへその緒はわたせません」と説明したのだが、母親は「納得できない」と大騒ぎになったらしい。

あとでわかったことだが、中国にはへその緒をスープにして飲むと言う習慣があるらしく、その中国人の母親は、病院のスタッフたちが自分の子のへその緒を食べてしまうのではないかと思ったらしいのだった。

 

ほとほとさようにカルチャーの問題は難しい、と言われていたのが印象的だった。

 

2020年までと言わずできるだけ早く外国人患者に対応できる体制をつくりあげて、『Lonely planet 』からreluctant の文字を消さないといけない。

 

少なくとも観光立国をめざすならば。

 

 

ふるかわ  拝

 

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2015年3月10日(火)

週刊yasushi 第605号「見え方イロいろ」

 

 

最近インターネット上でこの服の色が何色に見えると言う画像がはやっている。

多くの人は知ってると思うが参考までにこれだ。

http://grapee.jp/32175

これが僕の場合は白と金のドレスに見えるのだが、人によっては青と黒に見えるらしい。

 

男性がみたらとか女性がみたらとかではなく本当に人によって違うらしいのだ。

ところで今週の月曜日は衆議院予算委員会中央公聴会の日だった。僕が出席した午前中の委員会では4人の公述人が現在の経済情勢や予算案についての意見を述べた。

 

ある公述人の方は、アベノミクスによって公共投資とマインドの改善による消費支出、米国経済の回復などによる輸出などで明るさを日本経済は取り戻しつつある、これからは企業設備投資が造成を取り戻すかどうかがポイント、 とし、今回の予算案には賛成と言う内容の陳述をされた。

一方で公述人の方は、安倍政権になってからも経済状況は良くなってないとし、例えば勤労者世帯の貯蓄現在高に注目をしたコメントをされた。勤労者世代の貯蓄現在高の中央値(平均値ではなく、中央に位置する値のこと)が民主党政権の3年目である2012年には757万円だったのが安倍政権1年目の2013年には735万円と22万円減少していると言うのだ。

このことを始め日本経済の抱える問題点についていくつかの指摘をされた。

日本経済の状況という1つの真実についても、ドレスが何色に見えるのかと言うのと同じように見方によって随分違うようだ。

ちなみに勤労者世帯の貯蓄現在高。中央値でなく平均値を取ると2012年から2013年にかけて11万円増えている。普通、平均値で物を考えるように思うのだが。

認めたくないと思うとそう見えてくる、というのもあるのだろうか。

 

ところで何色に見えるかという話で思い出したが、これから桜が咲くシーズンに入っていく。毎年楽しみにしているのだが最近桜(ソメイヨシノ)の花が自分が子供の頃よりも随分白くなっているような気がする。

以前はもっとピンクに近いような色だったのが今は桜色と言うよりは白に近いような色になっている。

 

そうとも思えませんが、という人もいるので、このドレスの話と同じように人によって見え方が違うのだと思い、友人に話をしたところ、

 

そりゃ加齢だよ、ときっぱり。

 

脳に関する研究をしている彼の話によれば、あっさり言うと、「脳の老化」とのこと。

 

ありゃりゃ。

こればかりは認めたくないなあ。

 

ふるかわ  拝

 

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2015年3月3日(火)週刊yasushi 第604号

「電源がないから」

 

 

数年前、ということは知事をしていたとき、いかにして若い人たちに美術館に足を運んでもらうのかということに取り組んだことがある。そのとき、あまり美術館に行かないと言う若い人たちになぜ行かないのかを聞いてみた。そもそも美術に関心がない、行く理由がない、デートに使えない、などいろんな答えが出てきたが、そのほかに印象的だった答えがあった。

 

「電源がないから」というものだった。

 

全国の美術館関係者のみなさん、ショックではありませんか?「電源がないから美術館に行かない」という人たちが存在しているのだ。

 

 

スマホ時代になり自分の携帯の電池がどれくらい残っているのかがいつも気になるようになってきた。だから逆に言えば充電ができる環境というのがいかに大事になっているかということになる。とはいえ、美術館に行かない理由になっているとは。

 

佐賀県では去年から無料Wi-Fi環境の整備に着手したがその際併せて充電スポットも整備するようにしたのはこの「電源がないから」という答えが1つのきっかけになったのは間違いない。

 

 

ところで先週、国交省海事局から全国にある船員養成学校に関する行政改革についてブリーフィングを受けた。僕の選挙区である唐津には国立唐津海上技術学校があり定員は1学年40人。中学を卒業した人たちが3年過程で学んでいる。行政改革と聞いて、学校を廃止統合するという話か?と身構えたがそうではなかった。内容を聴き終えた後、ちょっと安心して僕は訊ねた。

 

「最近、海員学校って人気あるんですか?」

「はい」

元気に担当者が答えてくれた。

「仕事はちゃんとありますし、以前に比べれば船の中の労働環境も随分よくなりましたから」

 

「それはよかったですね」と相槌をうったところ、こう付け加えられた。

 

「でも課題もあるんです」

 

「それは?」

 

「通信環境です」

 

「と言うと?」

 

「船員ですから沖合に出ます。そうすると携帯電話が繋がらなくなって彼女と通話やLINEができないんです」なるほど。

 

彼女と連絡ができないのならこの仕事につくのをやめる。

 

そこまで極端ではないにせよそのような考え方をする人たちもいるのだと言う。

 

「電源」といい「通信環境」といい、若い人たちにとってマストな要素、が変わってきてるのは間違いないようだ。

 

地方創生もまずは通信環境から、という気もする。

 

 

ふるかわ  拝

 

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