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週 刊 y a s u s h i

2 0 1 5 年 4  月

 

2015年4月28日(火)

週刊yasushi 第612号「もっと政策論議を! 」

 

 

久しぶりに『ビートたけしのTVタックル』を見た。佐賀県知事時代には時々出ていた番組だ。ディレクターが一連の流れを説明するものの、事前の発言の調整など全くない。さらに言えば、たけしさんや阿川佐和子さんなどとも番組の時にしか会わず、スタジオで一緒になり番組が終わったらそこで解散、というシンプルさだった。

さて、その『TVタックル』を先日見たのは「最近の国会における審議の内容のレベルが低い」と言うテーマだったからだ。

国会においては予算委員会を始めとする委員会の場が政策論議の檜舞台。総理大臣や各大臣に対し厳しい質問が投げかけられ答弁次第によっては委員会が止まったりすると言うこともあったりする。

 

とは言え、予算や政策を正面から議論をすることが少なく、プライベートな部分や政治資金問題などに割かれる時間が多いのは残念に思う。また、

委員会等において、サザエさんの家族構成についてのやりとりやUFOに対して自衛隊が緊急発進したことがあるかといったことが聞かれたりしていることが番組で取り上げられていた。

与野党対立、という政治構造はもちろん否定すべきものではないけれど、政策の議論をもっとすべきではないか、とときどき感じていた。

 

先日、僕の所属する文部科学省委員会で文部科学省設置法の一部を改正する法律(スポーツ庁設置を内容とする法律)の審議が行われた。結果的にこの法律は全会一致で可決されたがこの法案の審議にあたってはそれぞれの政党に属する委員の方々がそれぞれの立場からスポーツ庁設置とスポーツ振興に関し質問と意見が述べられ、極めて有意義な内容だった。野党の委員の質問に対し与党側から拍手が出ることもあり、政党を超えて議論をすることの価値を感じることができた。こういう政策論議をもっとやっていけば、きっと『TVタックル』でまた同じような特集をされることはなくなるのではないだろうか。

 

これからTPP、農協改革、安全保障関連法制など重要な政策についての議論が続いていくことになる。委員会での活発な政策論議を心から期待したい。

 

 

ふるかわ 拝

 

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2015年4月22日(火)

週刊yasushi 第611号「若きホワイトハッカーの悩み 」

 

 

3月16日、LINE株式会社は、一部の環境下においてLINEの脆弱性が見つかったがその点についての修正が完了したと公表した。

この脆弱性はいわゆるホワイトハッカーによって発見され、彼らの属する株式会社スプラウトからソフトウェア等の脆弱性情報を取り扱うIPA(独立行政法人情報処理推進機構)に通知され、それを受けてLINE株式会社が対応してアプリを修正したものだった。

世界中で5億人以上が使っているメッセージアプリLINE。今回の脆弱性は利用者のスマートフォンに保存されているLINE内のトーク履歴や写真、友達リストなどを外部から不正に抜き出されたり、改竄される恐れがあるというもので、深刻だったと言える。今回は、発見された脆弱性が正式なルートで通知され、そして改善された上で公表された、といういい結果になったわけだが、それはこれを発見した人たちがいわゆるホワイトハッカー(善意のハッカー)だったからだ。もしこれがホワイトハッカーではない悪意のあるハッカーによって発見されていたら、LINE株式会社に対し巨額金銭を要求するとか、その脆弱性につけ込んで、他人のデータを盗んだり、ということになっていた可能性がある。

ホワイトハッカーの人たちは、一般的には、不正アクセス禁止法など関係法令に触れないようにして、今回のような脆弱性の発見などを行っていると思われるのに対し、悪意あるハッカーの場合は法律違反を恐れないことが多いだろうから様々な手法を用いて攻撃することなどが可能になる。その分、ホワイトハッカーは不利になっている、ということだ。

 

現在不正アクセス禁止法上では禁止されているかどうか曖昧ないくつかの手法について、善意で行う場合は適法とする、という「グレーゾーン解消制度」が必要、と株式会社スプラウトは訴える。世の中には未知の脆弱性が存在する。これらに対してしっかり対応していくためにも僕もこうした制度が必要だと考える。民泊サイトの話と共通するが、法律を守っている人たちが損をする、というのはよくない。

ところで、先日のLINEの脆弱性の件。これを発見した人たちにどれだけの謝礼がLINEからなされたのかというとどうやら金銭的な支払いはなく、LINEの公式ブログに以下の言葉が掲載されたことが御礼、のようなものだったという。LINE株式会社に限らず、一般的にそういうものらしいが。

 

『JPCERT/CC様、IPA様および株式会社スプラウト様(末房建太 様、中澤上明様、塩見友規 様)にご指摘いただいたお陰で、プログラム設計上の問題を早期に修正することができました。感謝申し上げます。』

 

 

ふるかわ 拝

 

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2015年4月14日(火)

週刊yasushi 第610号「21世紀版 アパートの鍵貸します」

 

 

先週の水曜日、自民党観光立国調査会にAirbnb(エアービーアンドビー)の共同創始者ネイサン・ブレチャージク氏と株式会社百戦錬磨の上山康博社長が来られた。

Airbnbはアメリカに拠点を持つ世界的なネット上の民泊サイト。ただ、貸すのはAirbnbではなく登録している個人。その個人が空いてる部屋、貸してもいい家を貸す、ということだ。

以前このコラムで書いたことがあるが、僕も去年佐賀県知事時代、カリフォルニアに出張した時、ホテルがあまりに高かったため、このAirbnbのサイトから予約を入れてスタンフォード大学の近くの部屋に泊まったことがある。

自分の持ってる財産を遊ばせるよりは有効に使ったほうがいいという意味で一種のシェアリングビジネス。

短期間泊まる場合は旅館やホテルとして、長期間泊まる場合はアパートやマンションとしてそれぞれ規制があるが、自分の家を有料で時々貸す、という新しいサービスが生まれてきているということでこれについてはまだ規制がない、これをどう扱うか、というのが観光立国調査会でのテーマだった。

このAirbnbはすでに191か国で事業を展開している。登録物件は全世界で100万件。我が国にも物件は7600件。主に外国人が宿泊している。前年比240パーセント増という。

 

これは旅館業法違反だという指摘もある。また、厚生労働省もそう考えているようにも思える。では摘発すればいいではないかと思うがそう簡単でもない。Airbnbが部屋を貸しているわけでなく、貸しているのは個人だとすると、その個人が営業として継続反復してやっているのかということをチェックしないと旅館業法違反かどうかが判断できないということになるし、登録されている部屋のオーナーが外国人であるケースも多いと聞く。そうなると摘発しようにも手間がかかるということもありそうだ。そのせいか、Airbnbが我が国において違法と司法判断された、という話は聞いたことがない。

 

一方の百戦錬磨。ここも同じような事業展開を考えていながら、社長は、「現時点ではAirbnbのビジネスはわが国の旅館業法違反であり、取り締まられるべき、しかし、だからといってこのビジネスを認めるべきでないと言うのでは全くなく、逆にこうした新しいビジネスをしっかり認めていく一定の規制の下におくことが必要だ」と主張された。

「自分たちは現行の法規制の下で出来ない事はやらない。一方で他国でやってるからと日本国内で旅館業法違反のことをやっている会社があるのは、ルールを守っているものが損をするということになっている。必要なルールを設けて公正な競争を」と言葉を継がれた。

 

新しい時代に必要な新しいルールを。否定するのではなく一定のルールの下に存在を認めること。このことが今の日本には求められていると僕は思う。だからこそルールが必要だ。他の国でも「主たる住まいの短期賃貸」法が新しく制定され始めているらしい。

 

ところで、先週の金曜日、全く別の局面で同じようなが行われた。いわいるホワイトハッカーと呼ばれる人たちを招いたときのことだ。

「ルールを守ってた人が損をして守ってない人間が得をするのはおかしい」

果たしてなんのこと?

 

来週このことについて述べてみたい。

 

 

ふるかわ 拝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                当日の百戦錬磨のプレゼンの資料より。会場の雰囲気を伝えるためにアップしています。

 

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2015年4月7日(火)

週刊yasushi 第609号「知事と代議士  どっちがどう?」

 

 

知事と代議士、両方経験をした人は何人もおられるが、多くの場合は、代議士から知事へ。

その逆は意外と少ない。

代議士という言葉は衆議院議員のことを指すと一般的に言われているのでその意味で使えば、今の与党の中で知事を経験した代議士は僕しかいない。その意味では貴重と言えば貴重。自民党内での会合でも「知事経験者としてどうですか」と意見を求められることも時々ある。

世の中的には知事の方が殿様、一国一城の主だからいいのではないか、と思われているのか、「知事のほうがよかろうが」と言われることもままある。「よかろうが」と言う人に「いや、そやんでんでなかですよ」と言っても「んにゃんにゃ、そがんことはなか」と否定されることが多いので最近はなんとなくむにゃむにゃ答えるようにしているが、そうすると「やっぱりな、よかよか答えんでちゃよか」と言われる。

 

で、代議士になって4ヶ月経った今思っていることは、両方の仕事を経験することができてよかったということだ。代議士の仕事をしていても知事の気持ちというものもある程度わかるし、国でなければできないこともいろいろある中、地域や国のために仕事ができるという事はとてもやりがいがある。何より、政策を作っていく側の一員として働くことができるという誇りは大きい。

 

ただ大変なのは大変だ。知事の時も随分飛行機に乗ることが多かったが、それ以上に代議士になれば1週間に2回は必ず乗っている。

かつては秘書と一緒のことが多かったのが今は1人だし、車で送り迎えばかりではなく、筑肥線や唐津線、長崎本線などの鉄道を使った移動も以前よりは多い。

かつては数千人のスタッフと仕事してきたのが今は数人のスタッフで動いているわけだから当然違うと言えば違う。

 

「上場企業の社長から屋台のオヤジへ、だよ。」

 

ある方がそうおっしゃっていたがどちらが良い悪いと言うことではなく例えとしてよくわかる。

この「屋台のオヤジ」が面白いのだ。看板を掲げるのも仕入れをするのもメニュー考えるのも全部自分の責任で。店員さんと一緒に店を切り盛り。

お客さんと直にやり取りしながら時々褒められしばしば怒られ、そういう中でより良い店にしていくことを目指す。そうしているうちにその屋台のある地域が良くなることにもつながっていく。代議士の仕事とはそういうことではないかと思っている。

 

屋台のオヤジ、という言葉、いま、とても気に入っている。

屋号を考えてみたいな。

 

何かいい案、ないですか?

 

 

ふるかわ 拝

 

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