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2015年5月26日(火)

週刊yasushi 第616号「地域の運動会で考えたこと その1」

 

 

先日、ある地域の(学校の、ではなく)運動会に出かけた。地域の運動会にはだいたいその地域の学校の校長先生も来賓として呼ばれている。最近の学校の話になった。地域の運動会が行われていると言う事はそのこと自体がその地域が都市部ではなく、比較的地域の絆の強いということを意味している。という事は残念なことに子供の数が減っているということとニアリーイコールだということだ。そこにこられていた学校の生徒も1学年十人ぐらいの小規模校。このままでいけば統合もやむをえないと言われていた。

確かに今後子供たちの数がさらに減っていく事を考えると、子供たちの教育環境として少々遠くはなるけれども一定の数を確保できる学校に行った方が子供の教育としてよりふさわしいのではないかという考え方がある。その考え方に沿って文部科学省でも小規模校の学校統合を進めている。

確かにこれはこれで良い点もあるだろうと思う。小さい学校だとクラス替えがない。同じ人間関係の中で6年間過ごしていかなければならないと言うのはちょっときつい部分もあるという話も聞く。

一方でその校長先生などは小規模になっても地域に学校は残しておいた方が良いと主張される。

「中学校は部活もあります。教科担任制ですし先生の配置も考えたときに一定の数の生徒数が必要になると言うのはわかります。」

「また、中学生になればある程度の距離を通学するということも体力的にも可能になると思います。」

「でも小学校は違います。小学校で教えなければならない内容は、学校の規模にかかわらずきちんと教えることができると私は現場にいて思います。」

「しかも、小学校が遠くなると地域との関わりが薄くなります。」

「地域にとって子供たちというのは希望の宝です。この子供たちの声が校舎から聞こえなくなったとき地域の未来に希望を抱けと言うのは大変難しいことなのではないかと私は思います。都市部の学校から赴任してくると、田舎の子供たちは本当に地域の人たちに大事にされていると言う実感があります。家庭や学校だけでなく地域の人たちが皆で子供を育てている、そんな気がします。この関係はとても大事だと思うのです。」

「地方創生というのはもともと自分の生まれ育った地域を大事にすることなのではないでしょうか?そのためにも小学校の時までは自分の生まれ育った地域でしっかりと教育を受けるということが誇りにつながると私は思います。」

 

熱く語られた。いちいちもっともなことばかりだ。

確かに、地域の学校で途中まで育った子が統合で大きな学校に行ったとき、馴染めなかった、あるいは、からかわれたと言う話も聞いたことがある。

地方創生の原点は誇りを持つことだと言うのは僕自身の今回の選挙の選挙公約にも書いているくらいで僕の政治信条の1つといってもよい。

もちろん様々なことを考えて統合していくというのは1つの結果だとは思うけれど、効率化を求めてしゃにむに一緒になっていけばいいと言うことでもないような気がし始めている。

今回の法改正で小学校、中学校とは別に義務教育学校というジャンルが設けられようとしている。いわは、公立の小中一貫校だ。いわゆる中一プロブレムの解消等には効果があると思うが、統合の道具にならないように、あくまでも子どもたちの教育にとってどうなのか、という視点からのものでなければならない。

これからの学校はどうあればいいのか、次回は歴史から学んでみたい。

 

 

ふるかわ  拝

 

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2015年5月19日(火)

週刊yasushi 第615号「あるおにぎり店の秘訣」

 

 

先週末はルチアの内覧会に行った。

ルチアとは佐賀市大和町にこの度オープンするデリバリー専門のおにぎり店。

就労継続支援A型と言う障碍者が給料をもらいながら働く事業所だ。A型だからここで働く障碍者たちにも労働基準法や最低賃金が適用されることになる。

 

責任者の満行(みつゆき)さんとこんな会話をした。

 

古川 :この店の特徴はなんですか?

 

満行:自分の所で作っている5町歩のお米をはじめとした地元のヒノヒカリをベースに、有明海のノリ、そして唐津市加唐島産の一の塩。徹底的に地元のものにこだわっているということですね。

 

古川:なるほど。それでこれをコンセプトにお店を開かれたのですね。

 

満行:それだけではないんです。これだけではおにぎりとしての物語がまだ足りないと思い、おにぎりとして必要なものが何なのか、店を始めるにあたってお米屋さんが経営している人気おにぎり店、熊本の「こめとく」に習いに行ったんです。

 

古川:教えてくれましたか?

 

満行:はい、こちらがやりたいことを理解してくれ、そういうことであれば隠す事は何もないからと全面的に協力していただけたのです。

 

古川:例えばどんなことを学んだのですか?

 

満行:たとえばこういうことです。

「コンビニのおにぎりは1口食べたところに具がない。ご飯しかない。だから自分たちが作るおにぎりは1口目から具の味を感じられるようなものにする」。

こうおっしゃるんです。

 

古川:確かに普通のおにぎりは一口目はご飯の味だ(笑)。具を多くしないといけませんね。

 

満行:はい。こうしたことをはじめ本当に多くのことを教えていただきました。

 

古川:それで開店ですか?

 

満行:いえいえ。熊本から戻ってきて、私たちなりに地域ともっと関係を深めなければならないと考えました。そこで佐賀女子短期大学の学生とコラボレーションすることを思いついたのです。ここの学生と組んで新しいおにぎりの具の開発をやりました。

学生たちは学んだことを実地で表現できますし、私たちとしても今までになかったメニューを出すことができました。

 

古川:例えばどんなメニューを?

 

満行:ひじきです。

 

古川:ひじきのおにぎりですか?

 

満行:なかなか美味しいですよ。あとは「和にぎり」ですかね。

 

古川:は?

 

満行:揚げ玉  のことです。

 

古川:なるほど。天むす的な発想ということですね。

 

 

と、話が尽きない。

こちらで使っておられる自然豊かな加唐島で生まれた天然塩「一の塩」。世の中には⚪️⚪️の塩と言う商品は多いが、多くはオーストラリアあたりから岩塩を輸入してそれを国内で製塩したものであるのに対し、この一の塩は海水からそのまま作った日本でも稀有な天然塩。だからそれなりの値段にはなる。素材を吟味すればそれなりに高くなるのではないか。

 

ルチアのおにぎりは1番安い価格帯で120円と130円、そしてスパムレタスサンドやベーコンレタスサンドは180円。

コンビニなどにはもっと安いおにぎりもあるが、と尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。

 

満行:私は安さでは勝負しません。1個が少々高くてもそこに物語がありおいしさがあればそこに価値を見出してくれるお客様は必ずいらっしゃると思います。だからそれがきちんと伝わるようにしていかなければと思います。

 

この店の本格オープンは6月2日。

思いの詰まった具だくさんのちょっと大きめのおにぎりをぜひご賞味あれ。

僕のお勧めはは和にぎり(揚げ玉とスパムレタスサンド)かな。

 

 

ふるかわ 拝

 

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2015年5月12日(火)

週刊yasushi 第614号「雨が降る季節の前に」

 

先日、伊万里市南波多町原屋敷という地域にお邪魔させていただいた。

 山あいの集落で元々は棚田やみかん畑が天まで届くような場所だ。

 とはいえ上の方はすでにみかんは廃園になり棚田も減反で耕作されていない。

 それでも人里に近いところは中山間地域等直接支払い制度の活用などできれいに維持されている。

 この地域の悩みが大雨が降ると田んぼの水路の水が溢れて道路が川のようになり家も浸かってしまう、というものだった。しかもここは地すべり地帯でもある。

 

 「雨が降ると心配で寝られない」

 「公民館も危なくて避難できない」

 「雨が降ると地域外の家に避難させれてもらっている」

 「昔とは雨の降り方が違ってきているので短時間での大雨になったらどうなることか」

 などの切実な声が寄せられた。確かに現場を見るとそうだと思う。

 

 水路というのは普通なら水田の脇を通すのだが、この地域は新田開発をするとき少しでも広く耕作できるように水路を暗渠にしてある。

そういうこともあって水が溢れてしまうということもあるようだった。

 

 ただ、この暗渠や棚田それ自体はきれいに維持されている。加えて訪れたその日は凱風快晴の気持ち良い日。

 きれいですね、と思わずつぶやいたが、雨が降るとこうなんです、と何枚も写真を見せられた。

 

 思わず息を呑んだ。

 

 ナイアガラの滝のように棚田から水が溢れている。下の田んぼも家も水に浸かり、水に囲まれているような状態だ。

 

 これまで人命に関わるようなことになっていないのがせめてもの救いだが、いつなんどきそういうことになるとも限らないほど、状態は切迫しているように思えた。

 

 「水路をもっと整備して水が溢れないようにしてほしい」ということである農水省の補助事業の申請を昨年度にしたのだが県の段階ではねられてしまった。

 理由は「費用対効果が低いから」だったと言う。

 

 確かに数千万円かけて行う投資に対して農業の面から見た効果というのは確かにそれほどないかもしれない。しかし防災の観点からは必要なのではないか。地元の方々はこの写真も見せ、行政の担当者にはそのことも訴えた。

 しかしながら、「この事業は農林の事業なので人命を救うということはこの事業の必要性の評価の対象にはならない」と言われたのだと言う。それを言わざるを得なかった担当者も辛かったと思う。

 

 

 では人命を救う事業、すなわち防災事業ではどうなのか。

 

 河川が氾濫しそうだからそれを防ぐために事業をする、というのはよくある。これでどうか、と思ったが、この水路は河川ではないから難しい、と言われたという。

 あえていえば「溝」のようなもの、らしい。

 「溝」がそんなに氾濫するわけがないのだが行政的にはそう整理せざるを得ないのだろう。

 

 事務所に戻って、地方創生の分厚い事業パンフレットを見たけれどこういうものが対象になりそうなものは見当たらなかった。

 

 もう少し勉強しないといけない。

 なんか知恵はあるはずだ。本当に農林関係ではだめなのか、あるいは例えば砂防ダムではだめなのか、など。

 どうやったらこの地域で安心して暮らすことができるようになるようの事業を実施できるのかこれから知恵を巡らせていかないといけないが、

地域や地方のニーズに合う形で実施できる事業がないものか、とつくづく思った。

 

 まもなく、雨期が訪れる。

 

 今年もまた不安な気持ちでこの季節を迎えることになることを申し訳なく思う。

 

 できるだけ早く安心していただけるように努力していかなければ。

 

 

 ふるかわ  拝

 

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2015年5月5日(火)

週刊yasushi 第613号「 新茶のころ」

 

八十八夜。今年は5月2日だった。

この日、僕は茶摘みをしておられる生産者のところや製茶工場を回った。佐賀県は全国で8番目の茶の生産地。どこも大忙しだったが最近のお茶を巡る情勢についてお話しを伺うことができた。

今年は初値は良かったもののその後は値が下がっていて芳しくない状況だという。

それと言うのも消費量が減少しているからだ。

「ドリンクティー」と「リーフティー」という言葉がある。ペットボトルに入っていてそのまま飲めるお茶のことを「ドリンクティー」と言い、昔ながらのお茶っ葉で入れるお茶のことを「リーフティー」と言う。いまはドリンクティーが伸びててリーフティーは減っている。お茶を淹れない家庭も増えてるし、高級茶、美味しいお茶が売れなくなってきているとも言う。

と言うのも美味しいお茶を教えてくれるのはやはりお茶の専門店だがこれが減ったことが大きいらしい。

「だからせめて学校に給茶器を置いて、子供の頃からお茶を飲む習慣を身につけさせて欲しいんです。」

こういう声をあちこちで聞いた。

 

製茶工場で加工された香り高い新茶も味わった。僕はこう聞いた。

「新茶って、いつまで新茶なんですか?」

びっくりする答えが返ってきた。

「新茶は一番茶を摘んだってことですからいつまでというのはないです。」

「さらにいえば今の季節だけが新茶の季節では ありません。秋になれば蔵出し新茶ってのも出るんです。」

 

別の製茶工場では店主からこうも言われた。

「新茶も美味しいんだけどね。例えば、これ飲んでみて。三年熟成のお茶。こちらのほうが好きっていう人もいるんだよ。」

 

いろいろとお茶の深~い話だった。

 

 

ふるかわ 拝

 

 

 

 

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