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2015年8月25日(火)

週刊yasushi 第628号「理容室にて」

 

 

先日、ある理容室で髪を切ってもらった。本来ならばリラクゼーションのひとときであるべき時間なのだが

美容室と理容室の住み分けに関する規制改革会議のことを思い出し、つい、熱く語り出してしまった。

 

まあ、こんな話だ。

 

これまで長い間、美容室で男性がカットをしてもらう事は通達違反だった。というのも法律では、美容室はより美しくなるための存在、一方で理容室は身だしなみを整えるための存在、とされていて、男性の場合は、カットについていえば、それはより美しくなるため、ではなく、身だしなみを整えるために行われる、とされていたからだ。

この、両者の間の業務分担の整理が規定されていたのが昭和53年の厚生省通達で、それがつい最近まで生きていた。

 

男性がカットのために美容室に行くのは通達違反。こう書くといかにこの通達が時代に合わないものであったかということがわかる。安倍総理ですら渋谷区のヘアサロン(美容室)に通っておられる時代なのだ。

(ちなみに男性であってもカットのために、ではなくパーマのために美容室に行くのは大丈夫でパーマに合わせてカットもする、というのは差し支えないと言うのがこれまでの見解だった。)

 

規制改革会議でもこのことが問題になった。別に総理をかばおうとしたわけではない。性別でサービスを提供できるかどうかを判断すると言う考え方に疑問が呈されたということだ。

 

かくして平成27年7月17日に昭和53年通達は廃止された。これによって世の男性諸兄も安心してヘアカットのために美容室に通うことができるようになった。

 

以上が僕の話だ。

 

そしてさらにこう訊ねてみた。「この昭和53年通達がこの7月に廃止されたのご存知でした?」

 

 

その理容室の店長は鋏を休めず、こう答えられた。

 

「ちょっと待ってくださいねー。刈り上げ、難しいんです。

髪の毛のもみあげのいちばん下の端の部分と言うのは髪の毛が薄いですからほぼ肌色をしています。そこからずっと上に向かって次第に髪の毛の数が増えていき、だんだん黒い色になるわけですが、このグラデーションをいかにナチュラルにしていくのか、この辺が技術なんです。短いところほど手が抜けないんです。目立ちますからね。ええと、もう少し。

 

で、通達ですか。いや、知らないです。そういうのがあったこともなくなったことも知りませんでした。通達が変わったので困る、ということではないですね。

世の中の制度がどう変わろうと、技術をしっかり持っていれば、お客様に必ず信用していただけると私は思っていますがね。例えば、刈り上げひとつ取ってみても私は美容師よりも理容師の方が得意な人、多いように思います。こうした強みをしっかり発揮することが、選んでもらえる、ということにつながるのではないでしょうか。

あ、ちょっと動かないでいただけますか。

はい、これでよし、と」。

 

カットが終わった。

きれいに襟足が整えられた髪の毛を見ながら、僕はとても嬉しくなった。

 

 

ふるかわ 拝

 

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2015年8月18日(火)

週刊yasushi 第627号「清宮もオコエも出てこない甲子園の話」

 

 

佐賀県勢は残念なことに負けてしまったが百年目を迎えた今年の甲子園は久々に面白い。

百年の歴史の中で、一度も夏に優勝したことのない県が20県ある中、佐賀県は94年佐賀商業、07年佐賀北高と2度優勝校を輩出している。選手権優勝回数ランキングで言えば佐賀県は12位タイ。佐賀県内の高校生の数は全国で41位だと言うことを思えば立派としか言いようがない。

僕は学生時代、東京大学ボート部に所属をし、ボート三昧の日々を送った。2年間は選手で、残りの2年間はマネージャーだった。それだけに運動部を見るときにどうしても目線が選手だけでなくバックメンの方にも向いてしまう。

その意味で、今回の三重県代表津商業高校の一塁コーチャーと三塁コーチャーの活躍も嬉しい。二人とも二年生だけに来年はどうなるのか楽しみだ。

こういう人、企業の人事は採りたいだろうなあ。

 

2007年に佐賀北高校が優勝した時も名マネージャーの真崎貴史さんがいた。甲子園の優勝のとき、監督と部長に続いて部員の中で一人だけ胴上げされたほどだ。

彼はもともと選手を目指していたが怪我で戦線離脱を余儀なくされマネージャーの道を歩んでいた。甲子園の本選、県予選を含め公式戦に選手として出場することがなかったが、優勝した後に秋田で行われた国体に佐賀北高校が出たとき、限られたメンバー登録しかできない中、百崎監督は真崎マネージャーを選手として登録、試合にも代打で出場させた。彼はなんとヒットを打った。公式戦初打席初安打。打率10割という記録が残った。

この事実が大学進学にプラスになったようだ。志望校であった東京学芸大学に推薦入学でき、彼は教員になるためにこの学校に入り、野球部に入部した。高校時代はマネージャーだったが大学に入った後は選手として活躍。あるシーズンにおいては打率3割4分3厘。ベストナインに選ばれたほどだ。

 

そして、2014年春、彼は夢であった佐賀県に教員として帰ってくるという夢を果たすことができた。

 

その年の教職員の人事異動の記事を見ると、「新任  真崎貴史

配属先 伊万里特別支援学校」とある。障碍のある子どもたちのために力を注いでくれているようだ。

 

いつかはどこかで野球部の指導をしてくれることになるのだろうか。

 

 

ふるかわ 拝

 

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2015年8月4日(火)

週刊yasushi 第626号「ロッカールーム!」

 

 

「ロボットの記事」と書くととロボットに関する記事のように思うかもしれないが、ロボットが書く記事、ロボット・ジャーナリズムのことを話題にしたい。

 

米国においては、ワシントンポストやAP通信などで昨年あたりからロボットが記事を書く、というのが現実のものとなっている。つまり、自動生成技術を使って記事を書く、ということだ。

 

ロボットはどんな記事が得意なのかというと、例えば企業の決算記事。確かに主に数字によって構成される記事はロボットが得意だろう。これらの記事を人が書くときでも元となるデータはだいたいデータベースから取り出してきているわけで、それを使って記事そのものを書くこともそれほど難しくはないだろう。

 

数字、という意味で言えばスポーツの記事もそうだ。確かにこれもこれまではデータベースを使って、その時々に必要な数字を引っ張り出してきていたわけだが、データベースを使って記事を書く、というのなら

いっそのこと、ロボットが書いた方が早くて正しい記事が書けるだろう。

米国にはナラティブ・サイエンス社などいくつかこの手のサービスを提供している会社があるというし、

ロサンゼルスタイムスには地震を感知したら3分で記事を自動生成するシステムがあり、昨年発生した地震の際も発生数分後にロボットが自動生成した記事を配信できたという。もうロボット・ジャーナリズムは現実のものとなっているのだ。

 

では人はやることがないのか?

答えはNo!

スポーツ記事の自動生成を進めているある米国メディアの編集の責任者はプロスポーツの記者にこう檄を飛ばしているという。

 

ロッカールームに行け!

 

ロッカールームには数字で表すことのできない選手たちの言葉、立ち居振る舞いがある。

そこを取材せよ、それを記事にせよ、とその責任者は言う。そのためにロボットでできることはロボットにやってもらおう、ということなのだ。

 

今週末から高校野球が始まる。

今年で百年目を迎える高校野球。

様々な歴史と記録で成り立っているわけだがロボットでは分析できない部分、ロッカールームの息づかいをぜひとも記事として僕らの元に届けて欲しいと思う。

 

 

ふるかわ  拝

 

 

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