週 刊 y a s u s h i

2 0 1 6 年 2  月

 

衆議院議員

Official Website

power-full.com

Home  Profile  Concept  My Opinion  Contact

2016年2月23日(火)

週刊yasushi 第654号「1年ぶりに観た映画」

 

 

映画好きを自認している僕が、この1年間映画を観ずにいた。

理由はもちろん環境の変化。知事の時は時間を作って映画を観に行ってたが、その時間を代議士になったこの1年間作ることができずにいた。(映画を観る、というのは僕の場合、映画館で観る、という意味)。

 

映画は一度観るようになると予告編を観るのでまた次も観たくなり、一度途切れると次第に足が遠のく、という特徴がある、と思う。まさにその状態だったということだ。

 

1年以上のご無沙汰の後にはじめて観た映画は日本映画『あん』だった。

原作はドリアン助川の同名小説『あん』。

 

樹木希林と永瀬正敏が織り成す物語に(樹木希林の孫である)内田伽羅らが絡む映画。

 

永瀬正敏は陰のある、冴えないどら焼き屋さんの店主。そこに、給料が安くてもいいから働かせてくれ、といって樹木希林がやってくる。実は彼女はハンセン病の元患者で療養所で暮らしている。その中で暮らしながら長年和菓子のあんを作ってきたのだ。

永瀬正敏の店で働き始めた彼女の作るあんが評判を呼んだものの、彼女が元ハンセン病だということが知られ、店は苦境に、という内容。

 

と書くと、ハンセン病の啓発映画のように思うかもしれないが映画の中では正しい理解を観客に求めたりしていない。正面から、ハンセン病とは、と取り上げず、それを巡っての人間の生き方を描いた、いい映画だと感じた。

アンコール上映がまだ各地で続いているようだ。ご覧になられる機会のある地域の方、観ていただければ嬉しい。

 

ところで僕は映画を観る時にどうでもいいことが気になるタイプなのだが、今回はこの映画の中での永瀬正敏が刑務所帰りだという設定が気になった。

 

永瀬正敏がどういう罪を犯したかといえば、確か、彼が働いていた酒場で喧嘩の仲裁に入っていわば喧嘩をもらってしまって、それでカッとなって相手を傷つけ、高度な障害を負わせてしまった、ということだったと思う。

これだけなら傷害罪のはずだ。もし彼が初犯であればこれだけでいきなり実刑を食らうかなぁ、というところがちょっと不思議な感じがしたのだ。求刑3年で判決で執行猶予が付く、みたいなところが妥当なのでは、とか。

 

気になって原作に当たってみたら、原作では永瀬正敏演じるところの男は大麻取締法違反でつかまっていた。こう書いてあった。

「主犯ではなかったものの、暴力団の末端とつながりはあった。上がりはそれなりにもらっていた。それゆえに執行猶予はつかなかった。」

なるほど。これならわかる。

 

どうでもいいか。

 

 

これからも少しずつでも映画を観る時間を作っていければ、と思う。

 

皆さんの、映画館で観る最近のお勧め映画、教えてください。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2016年2月16日(火)

週刊yasushi 第653号「無毒ふぐの夢」

 

 

ふぐの美味しい季節だ。ふぐはあんこうと並んであちこちの部位を食べることができ、それが魅力の1つでもあるのだが、残念なことにあんこうと違って肝を食べることが許されていない。

 「ある県ではふぐの肝が食べられる、なぜならば条例で肝を食べることを認めているから」と言う噂があるが、条例でふぐの肝が食べられるようになっている地域はどこもない。食べられるという噂の県の県庁に、なぜそちらでは食べられるのかとお尋ねをしたところ、我が県ではふぐの肝は食べられていないと言う返事が返ってきた。これが行政当局としての「正しい」回答なのだろう。

ところが、ふぐの業界の常識としては、養殖ふぐに毒はないと言われている。ふぐの毒の蓄積メカニズムは明確になっているわけでは無いが、一般的に言われているのは、天然のふぐが食べる餌の中に少量の毒素が含まれていてそれが蓄積するというものだ。養殖であればそのような物を含まない餌を与えるので肝に毒は持たない、ということだ。であればなんとか食べられるようにできないのか、と唐津市呼子町でふぐの養殖を営んでおられる株式会社萬坊の太田善久社長(当時)が考えられた。私財も含めかなり資金を注ぎ込まれ、研究を続けられた。それに佐賀県も乗った。

 

五千尾の養殖ふぐの毒性試験を行いすべてに毒がないことを確認されたがそれだけでは十分でないと言われた。

ではどうしたらいいのかと厚労省にお尋ねしたら一個一個のふぐの肝をチェックしてそれが毒でないことがわかれば出して良いと言う返事。

ふぐの肝の一部分を切り取ってそれで毒性の検査をしすれば残りの部分は出しても良いのかと尋ねたところそれではダメだとのこと。肝全部をすりつぶしてペースト状にしてそれで検査を押して無毒だったら出していいと言われたがそんなことをしたらふぐの肝を食べると言うことではなくなってしまう。

 

一部分だけ切り取ってその部分に毒がなければ食べて良いと言う結果にするためには、ふぐの肝の中における毒の分布の状況がわからないといけない。

 

そこで、佐賀県は有識者による委員会を立ち上げふぐの肝の毒の分布のあり方についてのかなり突っ込んだ議論を行い、R-4と呼ばれる部位の検査をすればそのふぐの肝を食べることができるかどうかの判断をすることができると言う結論に達した。

 

これをなんとか食品安全委員会に諮問してこういうやり方で良いのかと言う事の確認を取らなければならない。そのために先日、山口佐賀県知事、萬坊の太田順子社長を始めとする関係者の方々が厚生労働省の太田房江政務官のところにお願いに行ったのだった。僕も同行した。

このことに力を注がれている萬坊の太田善久相談役は体調の関係でどうしても来られることができず、代わってご息女の太田順子社長がお越しになられた。

関係者で熱くお願いをし、政務官からは必ず食品安全委員会に諮問するから、と言っていただいた。

要望の後、太田社長はあるものを太田政務官にお見せになった。ご自身の調理師とふぐ調理師の免許だった。

その免許を出した人は斉藤房江大阪府知事、そう大阪府時代の太田房江さんだったのだ。

萬坊の太田社長は大阪の料理学校で学ばれておられ、その関係で大阪府知事名の免許を取得されたのだという。

 

これからいよいよ本格的な審査が始まることになるだろう。今回の申請はあらゆる養殖ふぐについて肝が無毒だと言うことを立証してもらうものではない。

株式会社萬坊のようにしっかりとした安全管理体制の整った養殖ふぐについて提供場所を限って許可をすると言うものだ。

 

食品安全委員会の審査は厳しいものが予想されるが、佐賀県では最高の有識者に集まっていただいてこれまで徹底的に議論してきた自信はある。

 

委員会の公正かつ厳正な審査により安心して養殖ふぐの肝が唐津で食べられる夢の実現を待ちたいと思う。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2016年2月9日(火)

週刊yasushi 第652号「 2月8日に届いた年賀状」

 

 

2月8日に1枚の年賀状が届いた。ずいぶん遅く届くものだなと思って見てみたら春節を寿ぐ中国系の方からの年賀状だった。

新年の干支というものがクリスマスが終わってから成人の日くらいまでしか意識されていないわが国ではもう今年の干支は何だったのか忘れかけている人も多いかもしれないが、その年賀状には申が可愛く描かれていた。

ふと思った。

こういう方から見ると、新暦のお正月から旧暦の正月までの約1ヵ月間、この期間中は干支は何なのだろうか?

知り合いの中国人に尋ねてみたら干支は未のままらしい。本当に春節が1年の始まりなのだった。

 

韓国でも旧正月はソルラルと言って3日間くらいは休み。

台湾も最近は新暦で祝う人が増えたと言っても旧正月は春節で休み。

ベトナムではテトといってやはりおやすみ。

モンゴルもツァーンガサルといって、同じ日付ではないが旧正月はおやすみ。

我が国でも沖縄、奄美の一部には残っていて、正月だけでなくお盆も旧暦でやる、という地域がある。

我が国の多くの地域では、正月は新暦、お盆は月遅れ、だから、その意味では沖縄、奄美方式の方がアジア世界では主流で日本方式の方が少数派なのだろう。

 

街は大勢の中国人観光客で賑わっている。あまり大量のものを日本など海外で買い込み、それを中国国内に持ち込む国民が多いせいか、どうせ買うなら中国国内で買って欲しいとばかり、最近中国政府は、旅行者の持ち込みではなく、輸入された紙おむつの関税率を下げた。日本製でもいいから買うのなら中国国内で、という動きに転じてきているように見える。

ひょっとしたらやがては旅行者が大量に帰国時に持ち込むことも規制し始めるかもしれない。

 

九州佐賀国際空港も沢山の荷物を持った中国人たちが溢れている。

爆買いラストイヤーにならないようにしなければ。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2016年2月2日(火)

週刊yasushi 第651号「大雪と超低温で見えてきたもの」

 

 

先々週の寒気による大雪と超低温によって佐賀県内にも水道管の破裂や漏水による断水をはじめ大きな被害が出た。

 

先週の金曜日、地元に戻ってすぐに被害の大きかった伊万里市に駆けつけた。その日の午前中まで給水車がいた、というその地域。もうすでに収束していたが、それでもお話しを伺った公民館には高齢者の方が「どうなりましたか?うちの水はでるやろか」と病院帰りに立ち寄られていたりするなどまだまだ余波は続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市町等の水道事業者、自衛隊など関係機関の皆様、そして地域の建設業協会を始めとするボランティアの皆様方に雪と寒さの中、対応に当たっていただいた。心から感謝申し上げたい。

 

これだけ断水になったのは、歴史上見ないほどの超低温になったことによる。超低温だったにもかかわらず、天気予報も雪に対する備えは相当注意喚起してくれていたが低温に関しては低温注意報という形でのお知らせだった。低温に慣れていない九州地方だから、もっと大げさに注意喚起してもよかったのかもしれない。

 

慣れていない家が多かったのに加え、空き家が増えている、という事実も今回の被害を大きくした。空き家は備えのしようがない。時として水道管が破裂してもそれを連絡する人もいない、ということもある。

地域によっては空き家の水道の元栓を締めるという作業をされたところもあったが、なんせ手間がかかる。断水に遭われた住民の方も、対応を余儀なくされた方たちもそれぞれ大変だったと思う。

 

ところで今回の大雪、慣れているはずの豪雪地域でも新しい問題が出てきていると聞いた。新しい排ガス規制に適合した除排雪機械(グレーダー)が売られていない、という事実だ。

 

グレーダーには大きく2種類あって狭い道を除排雪する3.1メートル幅のブレードの付いたものと広い道を除排雪する3.7メートル幅のブレードの付いたものがある。これも車両だから排気ガス規制の対象になっていてこれが年々厳しくなっていると言う。

最も厳しい排ガス規制が近年施行され、現在では製造する車両は全てこの規制基準をクリアしなければならなくなったのだがその基準に対応できる日本製の車両が存在しなくなったらしいのだ。

 

それまでコマツと三菱重工が作っていたらしいが、厳しい排出ガス規制に耐えられる車両、つまりそのような性能のエンジン、の開発をすることが作ることが難しい、というか割りに合わない、と三菱重工は判断し、グレーダーの製造の権利をトルコの会社に売却してしまった。

このままでは規制基準をクリアしている車両がなくなるということで、コマツは、国交省と相談をした上で3.7メートル幅のブレードの付いたグレーダーとそのためのエンジンの開発を新しく行うことにしたと言う。

国交省は国道、その中でも国道1号線のような1桁国道、2桁国道と言う、比較的立派な国道を管理している。だから、国交省としてはおそらく3.7メートル幅のブレードの付いたグレーダーがあればいいと思ったのかもしれない。

ところが地方の山間部の市町村道などはそのような大きなグレーダーではとても除雪することができない。

狭い道で使える3.1メートル幅のブレードに対応するエンジンや車両の開発は結局誰も手をつけておらず、新製品はない、だから買えない、と言う状況のようなのだ。

 

今回の大雪と超低温、こうしたことに慣れている地域でも慣れていない地域でもそれぞれ課題が浮き彫りになった。

 

ところで断水のひどかった伊万里市長はこうコメントされていた。

「ある地区の公民館に給水状況の視察に行ったときのこと、公民館に水を汲みに来られる住民の方の様子を見ていると、1人当たりの割り当てを越えて持っていこうとしている人がいた。どうしたのですか、と聞いてみたら、『隣りに障碍のある高齢者が1人で住んでおられるので自分がその人の分も持っていこうとおもって』という答えが返ってきました。」

 

超低温の中でも人の心は温かかった。

 

 

ふるかわ 拝

 

Copyright (C)  power-full.com All Rights Reserved.

<掲載画像の無断転載・複製を一切禁じます>