週 刊 y a s u s h i

2 0 1 8 年 8 月

 

2018年8月13日(月)

週刊yasushi 779号「ブーフーウーがもたらしたもの」

 

 

 

先日、林野庁の若手の人たちと議論をしながらこんな話になった。

「住宅にせよ非住宅にせよ、木造建築物をもっと増やしていくことが必要だ、ということなのに、何がそれを阻害しているのだろうか」。

それに対してある林野庁の職員の人がポツリとこう言った。「『ブーフーウー』がいけないんですよ」

 

 『ブーフーウー』というのは3匹のこぶたが主人公のNHKのテレビ番組。今年還暦を迎えた私が子供の頃にやっていた番組だ。『3匹のこぶた』という海外の民話がベースになっていた番組。

その中では3匹のこぶたはそれぞれ家を作る、という設定になっていた。

それぞれのこぶたがどういう家を作りその結果がどうなったかということについて覚えておられるだろうか?

 

一般的に日本で流布されているのは、以下の通りだ。

一番上の豚は、わらで家を作ったが吹き飛ばされてしまった。

二番目の豚は木で家を作ったが火事で焼けてしまった。

一番下の豚はレンガで家を作り、何があっても大丈夫だった。

 

ところがその林野庁の職員曰く「原作では2番目の豚は木で家を作ったらそれが焼けたというものではないのです。それが翻訳されるときに変えられてしまったのです。こういう誤ったストーリーが木の家は燃えやすいと言う印象を与えてしまっているのです」。

 

調べてみたら確かにそうだった。

この『3匹のこぶた』の原作はイギリスの民話なのだが、それによれば、2番目の豚は木の家を作ったのではなくハリエニシダの枝で家を作ったと書いてあるのだ。しかも焼けたのではなく、壊された、とある。

つまり、原作では、2番目の豚はハリエニシダの枝で家を作ったけれど、壊されてしまいました、となっているというわけだ。

イギリスではハリエニシダはポピュラーな木の名前。ほとんどの日本人にとってハリエニシダは見たことないものだから翻訳家はそれを一般的な「木」と表現したようだ。さらに、日本では木造住宅が多いという事実と大火が時々発生していたという事実が結びついて、2番目の豚は木の家を作り、それが燃やされた、という話に置き換えられたようなのだ。

 

これはいかん。

一般的に木造建築物は燃えやすいと言う印象があるかもしれないが、木は燃えると炭化してそれが燃え広がるのを防ぐ作用を持つこともあり、鉄筋や鉄骨に比べてよく燃えると言うわけではない。

それなのに燃えやすい印象を持ってしまっている理由が、『ブーフーウー』だとしたら、そろそろ正しい内容に変えてもらった方がいいのではないか。

 

 

 

 

ふるかわ 拝

 

 

 

2018年8月6日(月)

週刊yasushi 778号「ある運送会社会長から教えてもらっていたこと」

 

 

 

お世話になっている運送会社の会長が亡くなられた。時々ご挨拶に行っていたが、いろんなことを教えていただいていた。

例えば山陽道のパーキングの話。

「山陽道のパーキングエリアはとても混んでいてしかもトラックが停められるスペースが少ない。しかしながら何時間か一回ドライバーは休まないといけない。しかしその休むスペースがない。休むスペースがないからといって、適当なところに駐車していたら駐車違反で叱られる。だからといってスペースがないから次のパーキングエリアまで走ってしまうと法定時間を超えて運転させたと言うことで違反になってしまう。こういうことをなんとかせんといかんぞ。」

また、山陽道の話についてはこうしたことも言っていただいていた。

「山陽道は海岸近くを走るが山間部を走る中国自動車道がある。九州から関西、関東に荷物を運ぶとときに、混んでいる山陽道を避けて中国自動車道を通ってもらうことをもっと考えたらどうか。ところが中国道を通ると距離が長くなる。だとすると中国自動車道を通ったら割引するような料金システムを考えた方が良いのではないか。」

 

発荷主と着荷主の話もよく伺っていた。

「運送業と言うのは運ぶことでお金をいただく仕事だが、お客様が予定された時間よりも遅く発送されることになったらその場で待ち続けないといけない。そして決められた時間に相手方に届けなければならない。目的地に到着したとしてもそこで荷物をおろすのに順番待ちで待機が発生することもある。運送と言う仕事は必ずこうした待機時間と言うものが発生していてこれが大きな課題なんだ。」

 

こういう話をしていただいていた。

 

最近はお目にかかってなかったが、この国会で働き方改革の法案が成立し、運送業についても新しい規制がスタートすることになったことからこのことを報告しなければと思っていた。

そこに訃報が届いた。

遺影の中の会長のお姿はとても自然でまるでこちらに話しかけられそうな雰囲気。

会長に生前に報告できなかったいくつかのことを報告した。

 

山陽道を始めとして全国の高速道路のパーキング・サービスエリアでトラックの駐車スペースを増やす事業がスタートすることになったこと。

運送業者がいつも待たされるという問題について、都道府県単位で協議会を作って不当な待機時間が発生しないよう監視を強めることにしたこと。

 

 

会長さんが課題だと言われていたことが少しずつではあるが解決に向けて動き出している。

自分の病気が治らないことを知って直ちに会社の整理、次の世代に渡す準備を始められ、社長職を譲り、会長となられた。

いつも従業員あっての会社だとおっしゃっていたことを改めて思い出しつつその強靭な精神力に敬服した。

 

本当に惜しい人を亡くした。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

衆議院議員

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