週 刊 y a s u s h i

2 0 1 8 年 8 月

 

2018年8月27日(月)

週刊yasushi 781号「与党新幹線整備プロジェクトチーム」

 

 

 

8月下旬は与党議員にとっては忙しい季節だ。本当なら国会をやっていないので地元に張り付き様々な行事に出席する日々になるのだが、8月31日が来年の概算要求の締め切り。なので自民党内では予算案について考え方をまとめ、あるいは今後の重要な政策についての方向付けを議論する重要な場面が続くのだ。

地元は地元で朝は消防団の行事、夕方は夏祭りなどこれまた様々な行事がひしめいている。勢い、行ったり来たりしなければならない。

 

先週は東京を三往復、今週も三往復。そういう中、今週の月曜日は与党新幹線PT(プロジェクトチーム)だった。

 

これは新幹線整備の方針について議論する場。実質的な決定機関といってもよい。

その場に佐賀県代表として私はメンバーとなっている。責任重大だ。

 

今回の議事は大きく3つ。

 

1 フリーゲージトレインの扱い。

2 新幹線の整備費用についての増嵩の取り扱い。

3 西九州ルートについての今後の整備方針

 

これらについての報告や承認がテーマだった。

 

西九州ルートについては、山本幸三西九州ルート検討委員会委員長からこれまでの審議経過を踏まえてご発言がまずあった。

 

大きくは2点。

 

1 フリーゲージについては西九州ルートへの投入は断念せざるを得ないと当委員会として判断し、その旨、JR及び関係県には連絡したこと。

2 今後は、ミニ又はフルによる整備を目指していく必要があるが、特に佐賀県の負担軽減についてどうかご配慮をお願いしたいこと。

 

この後で意見交換となった。

 

私はこう発言した。

 

1 整備費用が5000億円から6200億円に増えたことは望ましいことではないが、完成期限が決められている新幹線整備の宿命として、例えば労務単価が上がったからその分整備を遅らせる、ということができず、しかも前倒しの完成を求められていることを思えば、やむを得ない。

ちなみにこの費用の増嵩については佐賀県知事もやむを得ないと理解しているところ。

2 一方、武雄温泉ー新鳥栖間の新たな整備についてはフルであれミニであれ、一定の地元負担が求められ、これについては佐賀県内で効果以上の負担が求められるという声が高い。

このことを踏まえて、地元負担の軽減策についてPTとしてもお力をいただきたい。

3 今回の豪雨に際しても、例えば、在来線である山陽本線は不通区間や遅延区間が相当発生したが、その分、山陽新幹線が通常運転に近い形で運行できたため、通勤や通学の手段となり、大変喜ばれた。災害に強い新幹線、という姿を改めて感じたところ。一日も早く完成することができるよう、力を合わせていきたい。

 

私からはこのように発言した。

 

このPTではかなり突っ込んだ意見交換がなされた。

 

1 例えば、フル規格による整備が費用がかかりすぎるというのであれば、複線ではなく、単線のフル規格新幹線を整備することで、複線に比べて3割程度コストカットできるのてはないか。

2 金沢までの延伸による乗客数の増加などを見ていると、もっとJRが負担する貸付料について、金額を利益に見合った水準に上げていく、また、現行30年間とされているものを50年間くらいに伸ばすこと、(費用対効果の算定は50年間で行われている)を検討すべきではないか。

 

また、佐賀県の費用負担については私からのほか長崎県の金子参議院議員や山本委員長から以下の意見が出された。

 

1 そもそもフリーゲージによる整備を目指していたにもかかわらす、それが実現できなかったのは国の責任であり、このことを踏まえて国は佐賀県の負担軽減策を考えるべき。

2 これまでフリーゲージによる技術開発を待っていたために完成の前倒しができないと言っていたのだから、その制限が外れた以上、できるだけ前倒しを図るべき。

3 国交省がフリーゲージ開発に投入していた予算はこれからは佐賀県負担の軽減に充ててるべき。

 

こうした意見を踏まえて、これからさらに具体的な詰めの作業を行っていくことになる。

 

西九州ルートの整備のあり方については少し時間がかかるが、実務的な検討を進めて、然るべき時に判断材料を示していくことになる。

ご承知のように新幹線整備は地元負担がつきもの。そもそもこのルールをなんとかできないか、ということもこれから議論していくべきだと思うが、いずれにしても佐賀県の負担をどれくらいまで軽減できるのか、最大限の努力をした上での議論が求められる。

フル規格で整備した場合、佐賀駅ー博多駅は所要時間が約20分。また、新大阪駅までは約2時間44分。こうした新しい状況をどれだけ活用できるのかが見えて来ることでいくらくらいまでなら負担できるのかの議論も進められるのではないだろうか。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

 

2018年8月20日(月)

週刊yasushi 780号「今どきの高校の名前」

 

 

 

今夏の甲子園。第100回にふさわしい熱戦が繰り広げられているが、今回初めてできた「北福岡代表」は折尾愛真高校が初出場した。福岡県北九州市の学校で「おりおあいしん」と読む。かつては折尾女子学園高等学校と称していたように元々は女子高だったが02年に男女共学になった。

キリスト教をベースとする学校らしい名前で新鮮だった。

しかし、これで驚いてはいけない。甲子園にこそ出ていないが全国にはユニークな名前の高校が少なくない。

例えば、飯田OIDE長姫高等学校。読み方は「いいだオーアイディーイーおさひめ」。13年4月に飯田工業高等学校と飯田長姫高等学校が統合して開校。全日制6科(工業系5科と商業科)と定時制2科(工業系1科と普通科)を持つ。統合校一期生が入学する11年4月までに新校名を決める予定であったが、地域住民や両校同窓会などからの意見集約がまとまらず、校名決定まで「飯田新校」と呼ばれていた。同年12月14日に同校校名等検討委員会により、飯田OIDE長姫高等学校と発表され、翌12年1月の長野県教育委員会定例会で正式決定。日本の公立高校の名前にアルファベットが使われるのは初だった。校名の「OIDE」はOriginality(独創)・Imagination(想像)・Device(工夫)・Effort(努力)の略語で生徒がグローバルな視点を持った人材に育って欲しいという願いが込められているとのこと。

 

「咲くやこの花」という名前の高等学校もある。大阪府だ。

読み方は「さくやこのはな」。学校は此花(このはな)区にあり、古今和歌集の「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと咲くやこの花」が校名の由来だという。

こうなると山口県にあるザビエル高等学校や鹿児島県にあるラ・サール高等学校などはなんか普通に見えてくる。私はラ・サール高等学校の出身だが、たくさんの学校に混じって探すときカタカナだからとても探しやすく、それが自慢だった。

その点、同じキリスト教系の学校でも聖母の騎士高等学校は日本語でカッコいい。

佐賀県にも面白い名前の高校として唐津青翔高校というのがある。

2005年(平成17年)4月に佐賀県立唐津北高等学校と佐賀県立東松浦高等学校の2校が統合されて開校。2011年(平成23年)に全日制課程普通科の募集が停止され、総合学科に改編された。

これのどこが珍しいのかというと、この学校には愛称があるのだ。その名もSeisho Blue Wings High School。

東松浦半島や周辺の離島からの通学者が多く、玄界灘に面している環境から付けられた、と解説されているが、これは私が佐賀県知事の時に、設置者として決めた愛称。愛称のある学校は珍しい、というかいろいろ調べても出てこない。全国で唯一かもしれない。

 

 

ふるかわ  拝

 

 

2018年8月13日(月)

週刊yasushi 779号「ブーフーウーがもたらしたもの」

 

 

 

先日、林野庁の若手の人たちと議論をしながらこんな話になった。

「住宅にせよ非住宅にせよ、木造建築物をもっと増やしていくことが必要だ、ということなのに、何がそれを阻害しているのだろうか」。

それに対してある林野庁の職員の人がポツリとこう言った。「『ブーフーウー』がいけないんですよ」

 

 『ブーフーウー』というのは3匹のこぶたが主人公のNHKのテレビ番組。今年還暦を迎えた私が子供の頃にやっていた番組だ。『3匹のこぶた』という海外の民話がベースになっていた番組。

その中では3匹のこぶたはそれぞれ家を作る、という設定になっていた。

それぞれのこぶたがどういう家を作りその結果がどうなったかということについて覚えておられるだろうか?

 

一般的に日本で流布されているのは、以下の通りだ。

一番上の豚は、わらで家を作ったが吹き飛ばされてしまった。

二番目の豚は木で家を作ったが火事で焼けてしまった。

一番下の豚はレンガで家を作り、何があっても大丈夫だった。

 

ところがその林野庁の職員曰く「原作では2番目の豚は木で家を作ったらそれが焼けたというものではないのです。それが翻訳されるときに変えられてしまったのです。こういう誤ったストーリーが木の家は燃えやすいと言う印象を与えてしまっているのです」。

 

調べてみたら確かにそうだった。

この『3匹のこぶた』の原作はイギリスの民話なのだが、それによれば、2番目の豚は木の家を作ったのではなくハリエニシダの枝で家を作ったと書いてあるのだ。しかも焼けたのではなく、壊された、とある。

つまり、原作では、2番目の豚はハリエニシダの枝で家を作ったけれど、壊されてしまいました、となっているというわけだ。

イギリスではハリエニシダはポピュラーな木の名前。ほとんどの日本人にとってハリエニシダは見たことないものだから翻訳家はそれを一般的な「木」と表現したようだ。さらに、日本では木造住宅が多いという事実と大火が時々発生していたという事実が結びついて、2番目の豚は木の家を作り、それが燃やされた、という話に置き換えられたようなのだ。

 

これはいかん。

一般的に木造建築物は燃えやすいと言う印象があるかもしれないが、木は燃えると炭化してそれが燃え広がるのを防ぐ作用を持つこともあり、鉄筋や鉄骨に比べてよく燃えると言うわけではない。

それなのに燃えやすい印象を持ってしまっている理由が、『ブーフーウー』だとしたら、そろそろ正しい内容に変えてもらった方がいいのではないか。

 

 

 

 

ふるかわ 拝

 

 

 

2018年8月6日(月)

週刊yasushi 778号「ある運送会社会長から教えてもらっていたこと」

 

 

 

お世話になっている運送会社の会長が亡くなられた。時々ご挨拶に行っていたが、いろんなことを教えていただいていた。

例えば山陽道のパーキングの話。

「山陽道のパーキングエリアはとても混んでいてしかもトラックが停められるスペースが少ない。しかしながら何時間か一回ドライバーは休まないといけない。しかしその休むスペースがない。休むスペースがないからといって、適当なところに駐車していたら駐車違反で叱られる。だからといってスペースがないから次のパーキングエリアまで走ってしまうと法定時間を超えて運転させたと言うことで違反になってしまう。こういうことをなんとかせんといかんぞ。」

また、山陽道の話についてはこうしたことも言っていただいていた。

「山陽道は海岸近くを走るが山間部を走る中国自動車道がある。九州から関西、関東に荷物を運ぶとときに、混んでいる山陽道を避けて中国自動車道を通ってもらうことをもっと考えたらどうか。ところが中国道を通ると距離が長くなる。だとすると中国自動車道を通ったら割引するような料金システムを考えた方が良いのではないか。」

 

発荷主と着荷主の話もよく伺っていた。

「運送業と言うのは運ぶことでお金をいただく仕事だが、お客様が予定された時間よりも遅く発送されることになったらその場で待ち続けないといけない。そして決められた時間に相手方に届けなければならない。目的地に到着したとしてもそこで荷物をおろすのに順番待ちで待機が発生することもある。運送と言う仕事は必ずこうした待機時間と言うものが発生していてこれが大きな課題なんだ。」

 

こういう話をしていただいていた。

 

最近はお目にかかってなかったが、この国会で働き方改革の法案が成立し、運送業についても新しい規制がスタートすることになったことからこのことを報告しなければと思っていた。

そこに訃報が届いた。

遺影の中の会長のお姿はとても自然でまるでこちらに話しかけられそうな雰囲気。

会長に生前に報告できなかったいくつかのことを報告した。

 

山陽道を始めとして全国の高速道路のパーキング・サービスエリアでトラックの駐車スペースを増やす事業がスタートすることになったこと。

運送業者がいつも待たされるという問題について、都道府県単位で協議会を作って不当な待機時間が発生しないよう監視を強めることにしたこと。

 

 

会長さんが課題だと言われていたことが少しずつではあるが解決に向けて動き出している。

自分の病気が治らないことを知って直ちに会社の整理、次の世代に渡す準備を始められ、社長職を譲り、会長となられた。

いつも従業員あっての会社だとおっしゃっていたことを改めて思い出しつつその強靭な精神力に敬服した。

 

本当に惜しい人を亡くした。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

衆議院議員

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