週 刊 y a s u s h i

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2018年11月19日(月)

週刊yasushi 793号「初めての鴨うち」

 

 

 

日曜の朝、有明海で初めての鴨うちをした。

ご存知の方も多いと思うが、私は平成28年に狩猟免許を取得した。猟銃、網、罠の3種類。この度、初めて狩猟の機会を得た。場所は有明海。いま、海苔養殖は秋芽の時期。この美味しい秋芽の海苔を鴨、特にヒドリガモが食べて、たいへん漁業に迷惑をかけているのだ。それを少しでも捕って、お役に立とうということで行くことになったものだった。

朝7時半に船に乗り、いざ、海へ。

少し盛り上がった水平線か、と思わせるくらい、鴨が海の上にびっしりと浮かんでいる。

とはいえ船が近づくと逃げてしまうのだが、それでも「下手な鉄砲」なんとやらで時々は当たることも。3時間くらいの猟でヒドリガモ一羽、マガモ一羽を捕ることができた。

私が乗った船の船長さんは海苔の漁師。ヒドリガモをとったときに嬉しそうな顔をされたのが印象的。捕れたヒドリガモはマガモよりはるかに海苔を好み、漁師にとっての天敵とも言える存在だったのだ。捕れたヒドリガモの砂肝を見せてもらった。砂肝の中に海苔がたくさん入っている。

マガモやカルガモはあまり海苔を食べないがヒドリガモはかなり食べるとのこと。だからヒドリガモを捕ったときの笑顔につながったのだった。

そういうわけなら有害鳥獣駆除として、このヒドリガモを捕らないといけない。

ところが、このヒドリガモ、食べると美味しくないらしい。狩猟をする立場としては、食べて美味しいマガモを捕りたくなる。ここが漁業者から見たときと狩猟者から見たときの違いになる。

報奨金を出せばいいではないかと思われるかもしれないが、有害鳥獣駆除としての報奨金は鴨1羽につき200円出ることになっている。しかしながら弾は一発160円くらい。

一発で当たる事はなく、撃ったものを回収して写真を撮って、足を二本切ってそれを証拠として市役所に提出し、書類を書き、そして、個体は処理をする、という面倒な手続きをすることを考えると、一羽200円でヒドリガモを捕ろうとする人はいないだろう。

これまで積極的に鴨対策に取り組んできてなかった自治体が、今年から本格的に取り組むようになるところが出てきていて、大変うれしいところだが、それでもヒドリガモを捕ってもらわなければ海苔の漁家から見ればあまりありがたみがない。

こうした課題があることを現場で感じた。

なんとかせねば。

 

 

 

ふるかわ 拝

 

2018年11月13日(火)

週刊yasushi 792号「外国人ってどう書く?」

 

 

 

いま国会では出入国管理法案が審議入り。

いよいよこの国にも本格的に外国人が暮らし始める時代になろうとしている。

とはいえ、すでに日本で働いている外国人は多い。

例えば、今年の成人式。東京都新宿区では新成人4004人のうち1837人が外国人。45.4パーセントが外国人ということになる。

23区全体でも約8人に1人が外国人。もはや外国人の若者がこの国の未来を支えているとも言える。

コンビニエンスストアの店員さんも外国人が増えたし、居酒屋も多い。コンビニエンスストアの仕事は簡単ではない。接客も大変だし、公共料金の支払いに来る人もいるし、コピー機の使い方がわからなくて困っているお客さんもいる。そういう人たちにすべて外国人アルバイト店員が対応できているのはこうした外国人アルバイト店員は日本語能力が高いからだ。

高い方から2番目の日本語能力。N2というレベル。

英語で言えば英検準1級、と思えばそのレベルの高さの想像がつく。居酒屋で働いているアルバイト店員はN3以上くらいか。

いずれにしてもこうした人たちによって経済が支えられていることを間違いない。製造業の世界ではもっと進んでいる。ある24時間操業の工場では、深夜の時間帯になると外国人しかいなくなると言う。そういう光景がすでに当たり前になってきつつある。

 

あらゆる業界において人手が足りない。このことが共通の言葉になりつつある。だからこそその人手不足を解消するために外国人の手を借りなくてはいけないのだが、外国人の前に例えば日本人でも高齢者や障碍者やあるいは刑務所出所者など働く場を探していながらもそれが見つからない人たちもいるわけで、こうした人たちの力を十分に発揮してもらうことも考えていかなければいけないと思う。

30年位前に岩波書店の『図書』を読んでいたら、東ドイツの学者がこういうことを言っていた。「労働力が足りないということでトルコからたくさんの労働者がやってきたが彼らは労働力じゃなくて人間だった。恋をし、結婚をし、子どもを授かり、そこにコミュニティが生まれた。そのような当たり前のことをドイツ社会が受け入れるためにずいぶん時間がかかった。」

これを読んだのは平成の初めのバブルの絶頂の頃。今とは全く別の意味で人手が足らず、外国人に日本に来て働いてもらうと言う議論が起きていた時代だった。

 

「労働力じゃなくて実際に来るのは人間」という言葉は依然として正しい。

平成の初めの頃には、日系ブラジル人に日本で働いてもらうことになり、それで人手不足をある程度まかなったが、その後日本はバブルが崩壊、外国人労働力を必要としなくなった。その時に日本政府が取った対応は、日系ブラジル人の人たちに対し、片道の航空券代を出すからブラジルに帰って欲しい、と言うものだった。その片道の航空券代を受け取ればその後10年(だったと思う)日本に渡航することができなくなるという条件付きだった。二度とこういうことになってはならないだろう。

 

ところで「外国人学生」って英語でどう言うか知ってる?と最近、ある大学関係者に尋ねられた。

「foreign student ではないの?」と答えたら違っていた。

「international studentなんだよ」

foreign という言葉には異物感が漂うのだという。異人 の響きだろうか。

 

我々の仲間として外国人を迎えることができるか。そのことが問われている。こうしたことを今回の法案審議を通じて明らかにしていかなければならない。

 

 

 

ふるかわ  拝

 

 

2018年11月6日(火)

週刊yasushi 791号「こんなとこにも」

 

 

 

「こんなとこにも」と思うことが最近いくつかあった。

 

唐津くんち。2日3日4日の三日間にわたって行われる唐津最大のお祭りだ。2日の夜の宵山からスタートして、これまではその宵山の終わりは、唐津神社の社頭に14台の曳山が勢ぞろいし、そのまま朝を迎えることとなっていた。ところが今年は14台の曳山がすべて曳山展示場の中に納められて、朝になったらもう一度曳いてくることになった。

なんでこんなことになったのかと言えばガードマンが確保できそうにないということが理由だったようだ。文化財である曳山を夜中じゅう警備するのは簡単なことでは無い。それの責任を果たすために必要なガードマンを確保することがどうやら難しかったようだ。

こんなとこにも、という思いを深くした。

 

次はある社労士事務所の人の話。

最近、本社移転されて意気軒昂、と思いきや話はちょっと違った。

「これからますます業容拡大ですね」と申し上げたところ、そうではないとのこと。

受注を拡大しようと思わない。受注を拡大するためには追加的に人を雇わざるを得ず、その際に既存のスタッフと遜色ない能力を持っている、あるいは持てそうな可能性がある人を採用しなければ会社の仕事の品質が落ちてしまうことになる。だから無理な人員の拡大はせず、今のスタッフでできる範囲にとどめるようにしている、

という趣旨のお話。なるほど、こんなとこにも時代の流れがきている。

 

そして最後はある農家から。

かなりの面積の玉ねぎをやっていたのだが、今年から減らそうと思う。理由はベト病などにより思ったような収量が確保できないこともあるし、単価が下がったままと言うこともある。ただ、1番大きいのは収穫時期の人手が確保できなくなったことだ、とのこと。同じような話はノリの漁家からも聞いた。

こんなとこにも、と思わざるを得ない。

 

あらゆる場面で聞かれるようになった人手不足という言葉。

今回の新しい在留資格を設ける法案がこうした課題の解決にどのように寄与していくのか、

しっかりと見届けたい。

今週は参院での予算審議。これが終わるといよいよこの法案が審議入りだ。

 

 

 

ふるかわ 拝

衆議院議員

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